ワキガ治療の手術料金は地域で差が出る?ワキガは本当に完治するの?

「くんくん・・・なんかくさくない?」

毎日の電車通勤中に異様に臭う車両。電車に乗った瞬間に空気の違いを感じるこのニオイ。まさにワキガのニオイ!

もちろん、直接伝えることもできず、ニオイの発する周辺だけ混雑していない。特に夏場の車内はまさに地獄。

しかし、よくよく考えてみると、空いている車両って俺の周辺じゃね!!?

そう、自分のニオイってなかなか気づかないもの。スメルハラスメントと言われる近頃ですが、そのことを直接本人にいうことはなかなか難しく、自分自身で気づく他ありません。

気付いたからといっても真っ先に対処する方法といえば制汗剤の使用。軽度のワキガであれば対応もできますが、重度の場合は制汗剤のニオイと合体してより悪臭になることもあります。

ワキガの治療はネットやメディアなどでよく聞くこともあるけど、実際の治療方法や手術料金はよく知らない。ましてや田舎でもワキガ治療を行えるのかも疑問があります。

そこで今回は、「ワキガ治療の手術料金は地域で差が出る?ワキガは本当に完治するの?」をテーマに、夏を迎えるこの時期に色々と調べてみようと思います。

そもそもワキガの原因って何?完治するの?

ワキをきにする男性

人には体臭があります。体臭は人によって異なり、また年齢によっても体臭は異なり、加齢に伴って変化していきます。

⇒詳しくはこちら

⇒加齢臭って何歳から出るの?そもそも加齢臭の原因って何?治るの?

また、体臭が発生する場所もさまざまありますが、その中のひとつとして「ワキガ」が存在します。

ワキガは腋から発生するニオイで、鼻につく酸っぱいニオイや香辛料のようなニオイ、鉛筆の芯のようなニオイなど他の部位から発生する体臭とは少し違った特徴あるニオイを発生させます。

これらのニオイは主に、アポクリン腺から発生する汗と皮脂が腋の細菌と混ざり合うことで発生します。汗は全身に存在するエクリン腺と耳の穴や陰部、腋になどに存在するアポクリン腺から発生します。エクリン腺から出る汗もニオイを発生しますが、成分的にほとんどが水で不純物の混ざりが薄いため透明に近く、それほど強いニオイを発生しません。アポクリン腺の場合、タンパク質や脂質の混ざりがエクリン腺から出る汗よりも多いため、少し乳白色になっております。そのため、皮膚の常在菌と混ざると分解されニオイを発生しやすく、また、渇くと衣服にシミをつくることもあります。

汗腺断面図

このワキガの原因となるアポクリン腺ですが、遺伝によって生まれつき決まっております。そのため、あなたがワキガだった場合、他の家族がワキガである確率も高くなります。また、アポクリン腺は思春期以降に活性化されやすくなり、強いニオイを発生しやすくなります。食事の影響も受けやすく、欧米化した食事はより強いニオイを発生することにもなります。

ワキガの治療はこのアポクリン腺からの汗を防ぐことを行います。治療方法はさまざまで、汗を抑える外用、内服の治療薬を服用したり、手術によってアポクリン腺を取り除いたりします。

重度のワキガの場合は手術を行うことになりますが、手術の方法などにより完璧に完治するかとは言い切れません。アポクリン腺を全て取り除くことができれば完治も可能ですが、取り残しがあった場合、アポクリン腺が再生し再発してしまいます。アポクリン腺が残っても一定期間であればニオイはかなり減少することになりますが、再生後は再びニオイが発生する可能性もあります。

ワキガの治療方法と手術料金

腋レーザー

ワキガの治療方法は症状の度合いによってさまざまな方法があります。傷口が大きくなってしまう手術ほど重症化したワキガにも対応することが可能ですが、その分治療費も掛かってしまいます。

自身の症状に合わせてどのような方法が一番リスクが少ないか考えてみましょう。

ワキガ治療①ボトックス注射

注射

そこまで重症化されていないワキガであればボトックス注射は有効にはたらきます。多汗症などにもとても有効な方法となります。

タンパク質の一種であるボツリヌス菌をから作られた治療薬をワキに注射することで筋肉を弛緩させる効果があります。顔のシワとりなどにも使用されますが、ワキガの場合、アポクリン腺を麻痺させることで汗の量を抑制させニオイ減少させます。

効果は約半年~1年間ほどとなりますが、手術することなく治療もすぐに終わるため、手ごろに行える方法でもあります。効果の度合いから夏限定で治療を行う方もおられます。

手術料金は両ワキでおよそ10万円~15万円ほどが相場となっております。キャンペーンなどで安く設定されているところもあります。

ワキガ治療②吸引法

掃除機

ワキに小さい穴を空けてそこから機器を挿入しアポクリン腺やエクリン腺、皮脂腺などを吸い取ってしまう方法です。

傷口が小さい上にワキの広範囲を吸い取る事が可能となりますが、全ての腺を吸い取ることはできず、必ず残ってしまうため再発しやすい方法であるといえます。

手術料金は15万円~で、軽度のワキガの人向けの手術と言えるでしょう。

ワキガ治療③剪除法

医者 手術

ワキを3~4cmほど切開して医師が直接目視しながらアポクリン腺を除去していく方法が剪除法(せんじょほう)となります。

傷口が大きくなることがデメリットといえますが、シワに沿って切開するためそれほど目立つことはありません。アポクリン腺の除去率は90%以上と確実にアポクリン腺を除去したい重度の方に向いている方法といえます。

切開する幅が大きいため術後のケアが一番必要となります。腋毛の量もかなり減ることになるでしょう。手術料金は20万円~35万円ほどが相場となるでしょう。

ワキガ治療④ミラドライ

90%

現在、最新のワキガ治療と言われているのが、このミラドライです。

メスを使わずに機器からマイクロ波をワキに照射することで、汗腺を破壊してしまう方法です。マイクロ波は水分に反応して熱を発生させます。電子レンジでもマイクロ波は使用されており、水分に反応して温めることを行いますね。

ミラドライは汗腺の水分に反応し汗腺を破壊させてしまいます。照射されている表皮部分は冷却しながら照射するため汗腺をピンポイントに狙うことが可能で、剪除法と同様に90%以上のアポクリン腺を除去することが可能ですので重度のワキガにも対応することが可能です。

切開がないため、術後も通常の生活をすることが可能ですので日常生活に支障がありません。局所麻酔をするため痛みもほとんどありません。

手術料金は30万円~50万円と一番高い設定になっておりますが、ワキを切らずに高いワキガ改善効果があるため今後人気が増加していくことになるでしょう。

ワキガ治療の地域格差ってあるの?

おい俺の筋肉

ワキガの治療の場合、ほとんどの場合が自由診療となるため、クリニックごとに金額が異なります。剪除法の場合は症状の程度によって保険適用される場合もありますが、基本保険適用されないと思ったほうがよいでしょう。

もちろん地域差もあります。地方よりは患者数の多い都心部のほうが件数をこなすことが可能となるため手術料金が安く済むこともあるでしょう。また、大手クリニックの場合、多数クリニックを持つことでより患者数を確保できるためより安く抑えることが可能となります。

しかし、大手でも広告費を多く打ち出しているクリニックや都心でも家賃が高いなどの理由で金額が高いこともあります。そういった場合は広告費や家賃が安い地方のほうが安くなったりもします。

田舎のクリニックなどの場合、一番不安になるのが手術の症例数が少ないことです。経験が必要とされる手術は失敗が許されるものではありませんので、いかに経験を積んだ医師が滞在しているかによります。ワキガの治療は命にかかわらないからと軽く考えていると、術後のアフターケアが長引いたり、再発を繰り返してしまう可能性が高くなってしまいます。