夏の大敵と言えば『大量の汗』ですよね。袖が短い服を着る事が多いので、脇汗にお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
脇汗は蒸れるしべた付くし、おまけに汗の臭いもどうにかしたいですよね。
汗の臭いを放置したままでは清潔感がないとイメージダウンにも繋がり、モテない原因にもなってしまいます。
そこで今回の記事は脇汗対策に大注目!瞬時に脇汗を止める方法や、そもそもの原因についても探っていきたいと思います!
汗って一体何?その仕組み
ではまず『汗とは何か』というお話から始めてまいりましょう。
汗とは、汗腺から作られ分泌される液体の事なのです。
これからその汗腺の種類と汗の働きについてご説明します。
汗腺1.エクリン腺

汗腺には2種類あります。その1つが『エクリン腺』です。
こちらは暑い夏など、体温が上がった時に流す汗を作り、分泌する汗腺です。成分はほとんどが水で、少しだけ塩分などが含まれています。
エクリン腺が分布しているのは人体のほぼ全身です。だから猛暑日ともなると汗は全身から噴き出してきますよね。
また、関連する症状としては多汗症が挙げられます。
汗腺2.アポクリン腺

もう1つの汗腺が『アポクリン腺』です。
こちらはあの悪名高きワキガの原因となる臭いのある汗を分泌する汗腺です。成分は水に加えて皮脂やたんぱく質などが含まれます。
分布しているのは腋窩や外耳道、外陰部、乳輪部などのごく限られた場所です。
エクリン腺からの汗は無色透明なのに対して、アポクリン腺からの汗は乳白色の様な色であったり、黄色がかったりしています。
汗にだって大切な役割がある!
ではなぜ人は汗をかくのでしょうか?
人が汗をかく主な理由はずばり体温調節をする為です。
人間の体は体内温度が高くなりすぎると様々なエラーを起こし、やがては死んでしまいます。パソコンや機械だって冷却しなければオーバーヒートして壊れてしまいますよね。
一見不愉快で出て欲しくない汗ですが、実はきちんとした理由があって作られているものなのです。
ですから、過剰に汗を抑制する事は体にとって良くないと言えるでしょう。
汗の臭いの原因は?
汗をかくと体臭の原因にもなって大変ですよね。しかし、ご存知でしたか…汗は基本的に無臭なんです!
これはエクリン腺からの汗もアポクリン腺からの汗も同じです。無臭なんです。
臭いの生まれる原因は皮膚表面にいる様々な雑菌です。汗が体表面に出た時、雑菌が汗の中の成分を分解する事によってあの汗臭さやワキガの臭いが発生します。
そして体の調子が悪くなると汗に余分なものが混じりやすくなり、その様な汗がキツい体臭の元となってしまうのです。
汗と言えばあの臭いが嫌なものの1つなのに、実は汗自体に臭いはなかったのは驚きですよね。
脇汗が出る原因として考えられるもの
では、汗とその臭いの正体について分かった所で、続いては脇汗が出る原因について考えていきましょう。
脇汗対策のヒントはあなたの日常生活の中にある…?
脇汗の原因1.多汗症
まず考えられるのは『多汗症』という症状です。多汗症には腋窩多汗症といって脇汗の量が多量になる症状もあります。
脇汗は誰でも出るものです。暑い時期は特に発汗量が多くなるものですが、暑くもないのに大量の汗が出たり、日常生活に支障をきたす程の量の汗が出たりする場合は多汗症の可能性が出てきます。
多汗症には明確な原因がありませんが、他の疾患も併発している可能性があります。このケースの場合はまずは皮膚科で相談してみてください。
脇汗の原因2.ワキガ
脇汗の臭いや汗染みが特に気になる場合は、只の脇汗や多汗症ではなくワキガの症状が出ている可能性があります。
ワキガはアポクリン腺からの汗ですので、併発する可能性はあっても多汗症などとは全く別の症状です。
もしワキガだった場合は解決方法も違ってきますので、自分の脇汗が普通の汗なのかワキガの汗なのかを見極める必要があるでしょう。
脇汗の原因3.精神的なもの
疲労によるストレスなどの精神的な原因によっても脇汗は増えると言われています。
身近な例で言うと、テストや大切な発表の前なんかに緊張で冷や汗をかいたり、手汗が凄く出たりした事はありませんか?
それと仕組みは同じです。ただし一時的な緊張とは違い、過剰な疲労やストレスは中々解消しにくいものでもあります。
脇汗の原因4.食べ物による影響
忙しくてちゃんとした食事を取る暇がない!という方もいるかも知れませんが、日々の食生活も脇汗に関わる大切なポイントです。
インスタント食品やジャンクフードなど、高カロリー高脂質で栄養バランスの偏った食事は、汗の量を増やすとともに汗の臭いも強くして体臭の原因となってしまいます。
他にも冷たい食べ物や飲み物ばかり口にしたり、香辛料のよく効いた刺激の強い食べ物を頻繁に食べる事もおすすめできません。
脇汗の原因5.運動不足
運動不足は何かと体に悪いと言われていますが、脇汗に関してもそうなんです。
運動不足が原因で体内の循環も悪くなったり、汗をかかずにいたりすると、エクリン腺の機能が低下してしまいます。
すると、汗の質が悪くなる、少しの温度変化で汗が出る様になってしまう、などという事が起こりやすくなってしまうんです。
脇汗の原因6.肥満
肥満状態は体の熱が放出されにくくなり、その為にどんどん汗をかくので必然的に汗の量が多くなってしまいます。
肥満傾向の方が軽度の運動やさほど高くない気温でも大量の汗をかきやすいのはこれが原因です。
大量の汗は体臭の原因ともなりますので、いずれにしても肥満状態はかなりおすすめはできません。
女性にもモテにくくなってしまいますしね…。
脇汗を瞬時に止める方法はこれだ!
それではお待ちかね、ここからは脇汗を止める方法をご紹介していきますよ!
脇汗を瞬時に止める方法をメインにした対策なので、いざという時にもご活用ください。
脇汗を止める方法1.制汗剤(ミストタイプ)
脇汗対策としてお手軽かつポピュラーなのはやっぱり制汗剤なのではないでしょうか。
まずおすすめなのがミストタイプの制汗剤です。ポイントは潤い感がある所です。
制汗効果のある液体をスプレーで吹き付けるので清涼感があり、また香水の様に良い香りの製品が多い点にも注目したい所。
脇汗を止める方法2.制汗剤(シートタイプ)
次におすすめしたいのは制汗剤のシートタイプ。こちらは汗をかいた肌をシートで拭き取れる事から、さっぱりとした気持ちよさを感じられます。
シートの殺菌効果によって臭いの原因となる雑菌対策ができるのも利点と言えますね。
また、スプレータイプやミストタイプと違ってコンパクトかつ成分が周りに飛ばないので、外出先でも使いやすいのが嬉しい所。
脇汗を止める方法3.制汗剤(ロールオンタイプ)
こちらは先程のシートタイプとの併用がおすすめなロールオンタイプです。直接地肌につけて塗るタイプの製品なので、シートで先に拭いておく事でより清潔が保たれ、効果もプラスされます。
制汗効果も長く、手軽に使えるのもポイントですね。
しかし注意してもらいたいのが、制汗剤を頻繁に使用すると汗腺機能が低下してしまうという事。これが余計に汗の量や臭いを増加させる原因になってしまいます。
加えて人と制汗剤によっては汗に色が付いてしまったり、服の黄ばみの原因になったりしてしまうのです。
対策としては、制汗剤を使用するならどうしてもという時に限り、頻繁な使用は避けた方が無難かも知れませんね。
脇汗を止める方法4.ミョウバン水
ミョウバンの殺菌・消臭効果を利用して脇汗対策を行う方法です。
ミョウバン500mlとミョウバン16~17gをよく混ぜて出来た原液を>10倍に薄めて使用します。
100均などで売っている空のスプレーボトルに入れると使用しやすいでしょう。
稀にミョウバン水によって肌がかぶれることがある為、何か異常を感じたら直ぐに使用を止めてお医者さんに相談するようにしてください。
脇汗を止める方法5.胸のツボ押し

続いて即効性のある脇汗を止める方法をご紹介しましょう。
屋翳(おくえい)と大包(だいほう)という2つのツボ(左右合わせて計4か所)を1~3分間押します。
見付け方は屋翳は乳首より3~5㎝程度上辺り、大包は腋窩の真ん中から下に降ろした線と乳首の高さが交わる位置辺り。
この方法は体質によっては効かない場合もある点と、脇汗は止まっても下半身の発汗は増えてしまうという点に注意が必要です。
脇汗を止める方法6.ペットボトル冷却法
続いても簡単かつ即効性のある脇汗対策です。用意するものは冷たいペットボトルだけ。喉が渇いて買ったばかりの、まだかなり冷たいものがおすすめです。
こちらのペットボトルを脇の下・首筋・うなじ・耳の後ろ・鎖骨の辺り・膝の後ろなど大きなリンパ節を冷やします。
すると、血液やリンパ液などの体液の温度が下がり、体温も下げられるという仕組みです。体温が下がると発汗を抑える事ができます。
冷たいペットボトルは比較的手軽に入手できるものなので、困った時にはさっと試したい方法ですね。
脇汗の原因・対策と止める方法まとめ!
さて、脇汗をピタッと瞬時に止める方法をチェックしましたがいかがでしたか?
汗は確かに迷惑にも感じるものではありますが、大切な体の機能の1つです。
過度に発汗を止めてしまうと体に悪影響が…という事も起きかねませんので、適度には汗をかく様に心がけてくださいね!