手汗対策に良いって聞いたから試したのに効果なし!あの情報はデマだった?!
自分の症状が重たいから効かなかったんだろうか…なんて起こったり悩んだりするその前に!
『手汗に効果がない』のは本当の事なのか、知りたくありませんか?
この記事では、手汗の多汗症に効果がない対策は一体何なのかについて迫ってみたいと思います…。
果たして、あの有名なミョウバンでは手汗を改善する事ができないのでしょうか…?
目次からササッとチェック
手汗についてどのくらい知っていますか?
そもそも手汗って何故出てくるのでしょうか?
暑い日でも何でもないのに、寧ろ冬でも手汗が凄くて恥ずかしい思いをされた方も多いと聞きます。
そんな不思議を解明する為に、まずは手汗のお話から始める事にしましょう。
『精神性発汗』が手汗の原因?
発汗とは主に体温調節の為に行われるものなのですが、これを『温熱性発汗』と言います。
対して、暑くもないのに手や足に汗をかくのが『精神性発汗』です。
これは例えば人前で何かをしなければならない時、緊張で手汗をかく事がそれです。
誰にでも起こり得る精神性発汗ですが、それが常に起こっているとはどういう事なのでしょうか?
精神性のストレスが刺激となり、手汗の原因になるという見解もありますが、実は手汗の原因はまだはっきりとは解明されていないのです。
汗腺機能は低下していませんか?
手汗の原因として考えられるのは、発汗が常に起こるように神経が何らかの要因で刺激されている事。
もしくは、日常生活の送り方によって体全体の汗腺機能が低下して起こっている場合も考えられます。
汗腺機能が低下する原因は汗をかく事が少ない日頃の生活習慣です。
暑い日には一日中クーラーの効いている室内にいたり、あまり体を動かす事がなかったり…こんな生活を送っていると、汗をかく機会が少なくなってしまいます。
しかし、体の中でも汗腺機能が弱りにくいのが手や足なのです。ですから、体は汗をかいていないのに手汗がひどい…という事も起こってしまうのです。
手汗には3つの段階がある!
そして、手汗は症状に応じて3段階に分けられています。
レベル1(軽度):手が通常よりも湿っている程度。触ると汗ばんでいるのが分かる。
レベル2(中程度):手に水滴ができ、手汗をかいているのが見て分かる。
レベル3(重度):手から滴り落ちるくらい汗をかいている。
この3段階のどこに分類されるかによって、改善対策の効果あり・効果なしにも大きく影響を与えます。
『手掌多汗症』という症状
こういった所謂『手汗がすごい』症状を手掌多汗症と言います。
人によって手汗の程度は様々ですが、中には日常生活に支障をきたす程の手汗に困っている方もいらっしゃいますよね。
重度の症状は市販の薬などでは効果なしと感じられるケースも多々ある為、病院での手術による治療が適応となるかも知れません。
この事はまた後程ご紹介いたします。
どうして手汗の改善対策で『効果なし』になる?
ではなぜ、手汗の改善対策は効果なしとなってしまうのでしょうか?
市販されている薬や治療法は効果があるからこそ世の中に出され、売られている筈です。
それなのに『効果なし』な理由は一体何なのでしょうね。
その原因がどこにあるのかを考えてみましょう。
効果なしの原因 1.成分が体質と合っていなかった
どんな薬だってそうなのですが、それぞれの体質によって合う・合わないがあります。
病院に掛かった時は、お医者さんや薬剤師さんが症状と体質とを見極めて私達に薬を処方してくれますよね。
ですが、自分で市販の薬を効くんじゃないかと思って買う事は別です。
それが本当に自分の体に合っているのかまでは理解して買っていないのではないでしょうか?
効果なしの原因 2.効果が症状と合っていなかった
手汗の症状にはレベルがあると先程お話しました。
つまり、あなたが選んだ改善対策とあなたの手汗の症状レベルは適合していなかった可能性があります。
とはいえ、薬などの効果範囲と症状レベルが合致していたとしても、必ず適合するとは限りません。
やはり効き目には個人差が出てしまうようです…。
効果なしの原因 3.改善対策のやり方が間違っていた
買ってみた薬が効かなかった!だけど自分の使い方が間違っていた…。というケースも実はよくある事です。
改善対策のやり方・使い方やメリット・デメリットは事前によくよく確認しておかなければなりません。
そして、もし使ってみても効果なしじゃないか!と思った時に、自分のやり方は正しかったかな?と振り返って確認してみる事も大切な事。
説明書を読みなおすなどして、自分は絶対間違ってないのに!という過信はしない様にしましょう。
効果なしの原因 4.自分に合わない改善対策だった
例えば、薬は効果があったけど面倒で長続きしなかった…とか。痒みが出て続けられなかった…とか。
これは体質にも関係してくる事ですが、それが別の意味でも自分に合っていなかった可能性があります。
特に薬だと定期的に使い続ける必要があるものですが、面倒になってしまう事もありますよね?
或いは時間がなくて…という理由もあるかもしれません。自分がやりやすい改善対策を選ぶ事も重要な点と言えるでしょう。
効果なしの原因 5.改善対策の方に問題があった
これは本当にあなたの方には何も原因がなかった場合。
改善対策に全くの落ち度がないという可能性は100%ではありません。
ですので、何かがおかしいと感じたら無理してそれを続けるのではなく、本当に大丈夫かどうかを確認してみてください。
何かが起こってからでは遅い場合も十分にあります。
噂の『ミョウバン』ってどんなもの?
改善対策の効果がない原因が分かってきた所で、ではここで手汗対策に良いと言われている『ミョウバン』の実態に迫っていきたいと思います。
手汗関連だけではなくて、他にもどこかで聞いた事がある気がしませんか?その正体やいかに…。
ミョウバンについて探る…
ミョウバンとは、『硫酸カリウムアルミニウム十二水和物』の事です。焼きミョウバンなんていうものも売っていますが、この『硫酸カリウムアルミ(以下略)』とはまた少し別の物です。
今は科学の授業ではないので細かい話は置いておきますが、ミョウバンは古代ローマの時代から使われてきた歴史あるものです。
用途は沈殿剤・媒染剤・消火剤・収れん剤・防水剤など。食品に対してはあく抜きや漬物の色素を保つ用途などで活躍します。
ミョウバンには体臭を防ぐ効果あり?
さて、このミョウバンですが、水に溶かすと酸性を示します。ミョウバンが体臭対策に使われているのはこの性質を利用しています。
体臭の原因には体表の雑菌も大きく関係していますが、この酸性の殺菌効果で雑菌をやっつけ、繁殖を防ぐのです。
また、体臭そのものを防いでくれるという嬉しい効果もあります。ミョウバンには様々な金属が成分として含まれていますので、その成分によって消臭がなされるという訳です。
手汗にはミョウバンの収れん効果が活躍!
収れん効果とはいわば皮膚の毛穴などを引き締める効果の事。
これを利用して制汗効果が得られるという訳なのです。
しかし、ミョウバンの収れん作用による制汗効果にはメカニズムに様々な説があって、一概にこの理由でこうなる!とはまだ言えません。
この辺りの理由が、手汗対しての効果があるなしの評価を分けている様に考えられます。
手汗対策に効果なし?!の改善対策とは…
以上の原因を踏まえて、それでは本題の『手汗改善対策に効果なし』と思われるものをチェックしていきましょう。
1.『塩化アルミニウム』が原因の改善対策
効果の高い制汗剤には濃度の高い『塩化アルミニウム』が使用されています。
塩化アルミニウムは濃度が高いほど制汗効果に期待ができるのですが、この塩化アルミニウムの含有量が効果のあるなしに関係しています。
市販の制汗剤では塩化アルミニウムの濃度がさほど高くないものも多いのです。
また、濃度の高い塩化アルミニウムにもデメリットがあって、これが肌の痒みやかぶれの原因になる事もあります。
それ故に思ったように使えず、効果が期待できなかったという意見がある様です。
2.肌に優しいタイプの改善対策
では逆に、肌の痒みやかぶれのリスクが低めに設定されているものはどうでしょうか。
やはり肌への影響を考慮されている分効果が低いものがある様です。
この場合はレベル1~2程度の比較的軽い手汗の症状の方には効果があるかもしれませんが、重度の症状の方にはあまり効果が期待できないかと思われます…。
肌が弱いけれども症状も重い、という方には悩ましい所になってしまいます。
3.リスクの高い改善対策
病院では手汗改善として手術やボトックス注射系の治療を受ける事ができます。
こちらは手汗の原因と言われている胸の交感神経を切ってしまう為、効果が高いと言われています。
しかしそれも100%とは言えず、まれに再発してしまう可能性もないとは言えません。
また、代償性発汗といって手汗を止める代わりに別の部位の発汗が増えてしまう事もあります。
全ての人に効果ありとも言えず、様々なリスクもあるのがこういった病院での治療です。
4.原因が薬で何とかできない改善対策
薬などで一時的に発汗を止めるだけではどうにもならない場合、というのもあります。
極度に精神的なストレスが原因で手汗の症状がある場合などは、まずそちらのストレスを改善する必要があるでしょう。
この様に薬は一時的な効果しか得られないものでもあり、対応していない症状には弱いというデメリットがあります。
薬が効かなかった場合は別の原因を考えて改善する事も重要だと言えます。
気を付けたい改善対策の選び方
いかがでしたか?これで何故自分には効果がなかったのかチェックできた方もいらっしゃるかと思います。
それでは今一度、手汗の改善対策の選び方をおさらいしておきましょう。
必ず自分の体質に合ったものを!
絶対に自分に合わないと思った対策は取らない事、これが重要です。
特に体質に合わないものを使っては最悪の場合、重篤な症状に至ってしまう可能性もあり得ます。
自分が肌が弱くないか、敏感な体質ではないか等をよく知ってから薬を選んだり対策を取ったりして下さいね。
起こる副作用・リスクはきちんと事前に確認!
市販の薬にしても手術にしても、必ずリスクの確認をしてください。
万が一何か起こった後から悔やんでもどうしようもありません。
特に副作用が起きてから、こんな筈じゃなかったのに!という方も少なくありません。
そうならない為にも、詳細や説明をしっかりチェックしておく事を強くおすすめします。
使用方法は必ず守る!
使用方法や用量、期限は必ず守るのは本当に大切な事です。
用法を間違えて効果が感じられない、程度であればまだ良い方。
効果なしと判断して用量を過剰に増やしてしまうとリスクが増える可能性があります。
言うまでもない事ではありますが、少しの事とは思わずに守るべき所は順守してください。
手汗に効果なしの改善対策は?まとめ
一概に効果がなかったと言っても、様々な原因が考えられる事がお分かり頂けたのではないかと思います。
一括りにこれは効かなかったから駄目だ!と決めつけてしまう前に、どうしてそうなっているのかを考えてみるのも良いかも知れません。
あなたが最も自分に合った手汗改善対策を見付けられますように…。