妊娠中の受動喫煙の影響とは?マスクで防止対策はできる?

喫煙に対する見方が年々厳しくなってきている中、受動喫煙防止法が今年7月に成立した事でも話題になりました。

これによって受動喫煙の影響がますます深刻に考えられる様な流れにもなってきています。

受動喫煙の弊害は重大なものですが、中でも妊娠中の方や胎児、子供への影響はかなり危険なものです。

この記事ではそんな妊娠中の受動喫煙の影響についてまとめてみます。そしてマスクで防止対策は可能なのでしょうか?

受動喫煙とは?

副流煙

まずは受動喫煙について軽くおさらいしておきたいと思います。

非常によく聞く言葉ではある受動喫煙ですが、実際はどんなものであるかきちんとご存知でしょうか?

喫煙者ではなくても喫煙してしまう受動喫煙

受動喫煙

受動喫煙とは、火を付けたタバコの先から立ち上る煙や、喫煙者の人が口から吐き出した煙を周りにいる人が吸いこんでしまい、喫煙していないにも関わらず有害物質を体内に取り込んでしまう事です。

別名を間接喫煙や二次喫煙とも言います。

タバコが体に有害な事は改めて言うまでもない事ですが、その影響が好きで喫煙している喫煙者の方々だけに及ぶのであれば、自己責任の問題で済みます。

しかし、受動喫煙は喫煙をしていない方や嫌煙家の方にも、甚大な健康上の被害を与えてしまっている事が社会問題となっています。

実は三次的な受動喫煙もある

煙

受動喫煙の被害はその場で喫煙者の近くにいる人々だけに留まりません

例えば喫煙後の部屋の壁やカーテンには目に見えていないだけでタバコの煙が染み付いている状態です。また喫煙者の方の髪や衣服にも微粒子が付着してしまっています。

それらを吸いこんでしまう事も受動喫煙の一種となり、それを三次喫煙と呼びます。

タバコの灰や吸い殻にも要注意

吸い殻

また当然ながら、燃えたタバコから出る灰や燃え尽きた後の吸い殻にも有害物質は多量に含まれています。

これらによって、喫煙者が近くにいなくても知らず知らずの内に受動喫煙してしまっている可能性は大いにある訳です。

中には、乳幼児が誤ってタバコの吸い殻を食べてしまうという事故も多々発生しています。

この事から、タバコを吸うなら吸っている途中も、吸い終えた後も周りや環境に対して充分に配慮すべきだという事が言えます。

受動喫煙が引き起こす健康被害とは?

健康被害

一般的に大人が受動喫煙をした際に発症する可能性がある疾患としては、心筋梗塞・肺がん・乳がん・気管支炎・動脈硬化・狭心症・肺炎・喘息…といったものが挙げられます。

どれも命に関わる重大な疾患ですよね。

自分は健康の為もあって一切喫煙をしていないにも関わらず、周りの喫煙者の方々によってこれらの恐ろしい疾患に掛かるかもしれないリスクが高まるのは、確かに腹立たしい事だと言えます。

また、子供の場合は受動喫煙によって突然死も有り得ますので、本来であれば十分注意をすべきものです。

受動喫煙が妊娠中に与える影響

妊娠

自分の意志ではないに関わらず受動的に喫煙をしてしまい、健康被害を発症するのは何だか理不尽ですよね。

一般の方であっても受動喫煙をすれば様々な影響が体に起こるのに、妊娠中の方やその胎児には更にどの様な悪影響が与えられるのでしょうか

調べてみたところ、実はこれがかなり深刻な問題だったんです…。

妊娠中の方に対しては…

妊婦

受動喫煙が妊娠中の方、いわゆる妊婦さんに対して与える影響は、胎児の発育不全が挙げられます。また低体重児として生まれてくる可能性もかなり高まります。

妊娠中に胎児は母親とへその緒で繋がっていて、母体が得た栄養や酸素が胎児にも送られる仕組みになっています。

ですので、母親が有害物質の影響を受けた場合はそれが血流に乗って胎児にまで届いてしまうのです。

胎児は胎内で体の様々な器官を造り、成長しているので、その途中でタバコの有害物質の影響を受けると体の発育不全や機能不全が起こったり、奇形児になってしまったりする可能性があるんです。

妊娠中の喫煙は絶対にNG

危険

女性の喫煙者も珍しくはありませんが、妊娠が分かったからタバコを止めたという方も数多くいらっしゃいます。

中には妊娠中にもお構いなしに喫煙を続けるという場合もありますが、妊娠中の方の喫煙は絶対に止めるべきです。

受動喫煙の場合でも胎児の発育不全が起こる場合が2~3倍に高まりますが、妊婦さん自身が喫煙する事によってそのリスクが倍増してしまいます。

流産や先天性奇形となる場合も大いに考えられますので、後悔しない為にも妊娠の可能性が生じた時はなるべく早く喫煙を止める事をおすすめします

喫煙で胎児は酸欠状態に…

煙2

タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮し血流を低下させてしまいます。それによって血液によって運ばれる酸素の量が少なくなるのは大人も子供も同じです。

しかし、胎児や子供にとっては、体が十分に成長している大人に比べてその状態の危険度が跳ね上がります

受動喫煙や妊婦自身の喫煙によって胎児や子供が危険にさらされてしまうのは、一種の虐待だと表現する方もいらっしゃいます。

特に妊娠が発覚していない初期の折には、妊娠しているとは知らずに喫煙や受動喫煙をしてしまった、というケースも多いものなので注意してくださいね。

喫煙によって子供が突然死してしまう

墓

喫煙や受動喫煙によって流産や破水異常、早産などのリスクも高まりますが、それを乗り越えて生まれてきても、ある時突然亡くなってしまう事も起こります

これを乳幼児突然死症候群(SIDS)と言います。もしも両親が喫煙者だった場合はこのリスクが通常の10倍にも高まってしまいます。

ですので子供が大切なのであれば、最も良いのは両親ともにタバコを止める事です

タバコには強い依存症があるので、禁煙するのも中々難しいものではありますが、妊娠が発覚した際には今一度喫煙を続けるかどうか考えてみてみると良いと思います。

受動喫煙はマスクで防止対策できる?

マスク

受動喫煙や妊娠中の喫煙は妊婦さんや胎児、子供にとって大変危険なものである事が分かって頂けたかと思います。

喫煙なら自分が止めればよい話ではありますが、受動喫煙は周りからのものなのでそういう訳にもいきませんよね。

では、受動喫煙は市販のよくあるマスクで防止対策をする事ができるのでしょうか?

結論から言うと、マスクでは…

マスク2

先に結論から言うと、残念ながらマスクでは受動喫煙の防止対策はできません。

普通のマスクではなく、PM2.5サイズの微粒子に対応しているマスクでは、粒子状の有害物質に対してまだ可能性はあるのですが、それは価格も高いのでコスパも悪くなってしまいます。

そして何より、受動喫煙の有害物質が含まれる大部分であるガスは、マスクでは防ぐ事が不可能なんです。

ですので、受動喫煙を本当に防ぐならば普通のマスクではなく本格的なガスマスクが必要になると思います…。

空気清浄機でもタバコの煙は浄化できない

空気清浄機

そして実は、空気清浄機を使ったとしても、タバコの有害物質を除去して綺麗な空気にできる訳ではないのがタバコの恐ろしい所です。

空気清浄機ではタバコの臭いを改善する事はできても、有害物質そのものの防止対策はできないんです。

防止対策としては窓を開けて換気する事が今の所最善だと言えます。

これから寒い時期に近付くので段々と窓が開けにくくなってきますが、様々な理由で健康を保つ為にもやはり換気は大切です

一番良いのはタバコ自体を吸わない事

禁煙

しかし、幾ら窓を開けたり換気扇の傍で喫煙していたとしても、やはり有害物質は屋内に留まってしまいます

そして例えベランダなどでタバコを吸った場合でも、煙や有害物質を含んだガスは部屋の中に入ってきてしまうのです。

ですので、家族の為にも一番良いのはタバコ自体を吸わない事

特に妊婦さんよりも男性の方の方が危機感を抱きにくいものではありますが、家族が大切ならば男女問わずタバコは早い内に禁煙する事を強くおすすめします。

妊娠中の受動喫煙の影響とマスクで防止対策は可能?まとめ

今回の記事では妊娠中の受動喫煙に対する妊婦さんや胎児、子供への影響についてお伝えいたしました。

只でさえ受動喫煙は有害なものですが、妊娠中のリスクは大幅に高くなるので尚更注意が必要ですよね。

また、受動喫煙はマスクでも防ぐ事はできないという事も覚えておいて頂ければと思います。