なくても悩むけどありすぎても悩む「体毛」。
体毛が濃くて悩んでいる人は、まさか子供の頃は自分がこんなに毛深くなるとは思っていなかったはずです。
最近の若い女子は彼にムダ毛を処理するよう指示命令を出すとも聞きます。(毛深い男性からすると人権問題です…)
ハゲと並んで男性の大きな悩みであるムダ毛、体毛…
この毛深いのはそもそもどこからきたのでしょうか?
男性が毛深くなる理由には、親や、そのまた親から受け継いできた先天性の遺伝、いわゆるDNAと、ホルモンバランスの乱れが大きく関わります。
ヒントが隠されていそうです。
男性ホルモンとは?体毛との因果関係
ホルモンと聞くと男性ホルモン・女性ホルモンなどを想像しますが、ホルモンとはそもそも何?と聞かれてパッと的を射た答えを言える人は少ないはずです。ホルモンとは特定の器官から分泌される極微量の物質です。ホルモンには何かしらの役目があって、その作用のために分泌されています。
人間にはさまざまなホルモンが分泌されていて、男性ホルモン・女性ホルモンと呼ばれるものはその一部です。男性ホルモンは雄性ホルモンとも呼ばれ、主にはアンドロゲンなどが分泌されています。
このアンドロゲンが標的とするのは男性器をはじめ、男性らしさと呼ばれる部分です。アンドロゲンは男らしい筋肉をつくったり、性欲を増強させたり、男性の声変わりなどに作用しています。そしてアンドロゲンは体毛も標的とします。
体毛は男性ホルモンの標的になっていた?!
体毛に深く関わるホルモンには、男性ホルモンだけでなく他に女性ホルモンなどもあります。
ただし、男性ホルモンと女性ホルモンでは、体毛という標的に対してまったく違う性質の作用をします。
女性男性ホルモンはムダ毛を発生させる、活性化させる作用をもたらします。
人間の体内でさまざまな働きをするホルモンですが、その量は極々微量といわれています。
男性ホルモンはほんのわずかな量で作用するものなので、ほんの少しの分泌量の乱れでも、体に何らかの変化や不調をもたらします。
体毛に深く関わる男性ホルモンを整えよう
細胞内で何らかの役割を果たす男性ホルモン。ホルモンの分泌量では、大は小を兼ねるということは起こりません!多すぎても少なすぎても不都合が生じます。
そのため、ホルモンのバランスを整えることが大切です。
ホルモンはとてもデリケートです。食事の偏り、睡眠不足、ストレスなどが原因となり自律神経の乱れを起こすと影響を受けるといわれています。
したがって、規則正しい生活を心がけることが大切になってきます。
食事
人間の体は食べたもので作られています。ホルモンも同じです。
男性ホルモンのバランスの乱れは、深刻な体調不良を招く危険もあります。
外食、買い食いなどが続く場合には、食事の内容に特に注意しましょう。過度なダイエットも見直しましょう。
◯ビタミンE
ビタミンEには活性酸素によって起こる細胞の酸化を抑える働きがあります。そのため、ホルモンが分泌される器官を守るといわれています。
ビタミンEを多く含む食材には、アーモンドなどのナッツ類、たらこなどの魚卵、とうがらし、抹茶、モロヘイヤ、かぼちゃなどがあります。
◯大豆イソフラボン
大豆イソフラボンはポリフェノールの一種で、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)と似た働きをする栄養素です。自律神経のバランスやホルモンの乱れを整えるといわれています。
大豆イソフラボンは豆腐、納豆、きな粉、豆乳などに多く含まれています。
睡眠
睡眠の質を上げるホルモンのメラトニン。
メラトニンのもとは別名“幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンという物質で、睡眠のリズムや質を整えたり、精神的な安定を保ったりしています。
セロトニンは日光を浴びる、ジョギングやウォーキングなどのような繰り返し運動をする、よく噛む(咀嚼運動)といったことで生成されます。
原料となるのは必須アミノ酸のトリプトファンで、魚や肉、緑黄色野菜、納豆などに含まれています。
人間のホルモンの多くは睡眠が大きく関わるため、ホルモンバランスを整えるために睡眠は重要なキーワードです。
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ストレス
ことわざに「男は敷居を跨げば七人の敵あり」とあるように、昔も今も男性には苦労も多く、何かしらのストレスを抱えている人が多いのです。
ストレスはホルモンのバランスだけでなく、さまざまな健康上の不調を招きます。
ストレスを上手に発散できる方法をもつことが大切です。