「スメルハラスメント」
最近よく聞く言葉ですね。
臭いを原因とするこのハラスメントは、体臭や香水、口臭などが原因で周囲の人たちを不快にさせてしまいます。
⇒加齢臭って何歳から出るの?そもそも加齢臭の原因って何?治るの?
以前、体臭である加齢臭について取り上げましたが、今回テーマにするのが「口臭」です。
餃子や焼肉などニンニクを大量に使った料理を食べた後はみなさん気にすると思うのですが、以外と通常状態でも口臭を発してしまうものです。
また、ニンニクのニオイであれば、「昨日、餃子食べたでしょ!」とツッコまれたり、逆にカミングアウトすることでその場が収まりやすいですが、純粋な口臭を周囲が感じてしまった場合、軽くツッコんでくれる方はいるでしょうか?
「自身のニオイは気づきにくいもの」
口臭を確認するとともに、口臭対策も確認してみました。
目次からササッとチェック
生理的口臭
誰にでも起こり得る生理的口臭は健康状態や年齢、性別に関係なく起こり得る口臭です。憧れのあの子も口臭があるかもしれません。
・飲食
・舌苔
・口内の乾燥
・ニオイ玉
・喫煙
飲食
前述したように、食べ物のニオイはそのまま口臭にも影響します。ニオイが強いニンニクやネギなどが含まれたニオイの強い食べ物を食べることでそのまま口臭へと変化します。アルコールも口臭にはよくありません。
お酒を飲むことで、アルコールは肝臓で分解されます。分解されたアルコールはアセトアルデヒドという物質に変化しこれが口臭の原因となります。アセトアルデヒドは血管によって肺に行き、肺から呼吸とともにニオイ成分が排出され口臭となります。
ニオイの強い食べ物とお酒はとてもよく合いますよね。しかしその分口臭も強く発生するということを覚えておきましょう。
舌苔
舌苔(ぜったい)も口臭の原因とされております。舌苔は細菌や食べ物のカスなどが付着することで舌が白や緑に色が変色した状態です。
通常は自然に落ちるものですが、免疫力が下がったりストレスを感じる、消化器系の疾患があると付着しやすいので、病的サインの1つとしてもされております。ひどい場合は病的口臭へと繋がっているかもしれません。
口内の乾燥
口内の乾燥も口臭が起きやすい状態です。プレゼンや面談中は一方的にしゃべることもあります。そういったしゃべり続けることは口内が乾燥しやすい状態となります。
唾液はお口の中を中性に保つ働きも行っております。唾液が少なくなると、細菌が繁殖しやすくなり口臭のもととなってしまいます。
ストレス受けたり、睡眠中も口内は乾燥しやすいので、起床直後などは口臭が発生しやすい状況だといえます。
ニオイ玉
よく聞くことがあるニオイ玉ですが、名前の通りニオイを出すものですので口臭の原因となります。ニオイ玉は膿栓(のうせん)とも呼ばれ、粘液と細菌の死骸が集まってできたものです。
細菌をやウイルスを体内へ侵入することを防ぐ働きの結果できたもので咳やくしゃみなどで排出されることが多いです。
喫煙
喫煙も言うまでもなく口臭を発生させるもととなります。
タバコの有害成分が口内に付着したり、唾液の分泌が少なくなることで口臭が発生しやすくなります。
病的口臭
一般的に起こり得る生理的口臭と違い、病気によって起こる口臭もあります。
歯科によるもの
虫歯や歯周病など歯科的な病気が原因で口臭は発生します。
細菌が繁殖して起こるこのような病気は口臭が進むことでより細菌が繁殖しやすくもなります。
また、歯石が多いなども口臭の原因にもなります。
内科によるもの
気管支炎や肝炎、糖尿病、消化不良など、特定の病気を患うことでも口臭を発生しやすくなります。
肝炎や糖尿病などでは特有にニオイを発するなど、変な口臭に気づいた場合は他の病気を併発している可能性もあります。
加齢
人は年を重ねることで特定の細菌が繁殖しやすい状況を作ります。
菌が生成されることでイソ吉草酸が揮発することで不快臭を発しやすくなります。
口臭チェック
自身の口臭は気づきにくいものですが、恋人とのデート前や重要な面談、プレゼン前にはセルフチェックをして確認をしてみましょう。
自身の手に息を吹きかけて確認することもよいですが、起床時など口臭が起きやすい時に一度袋に息を吹きかけてニオイを確認してみるのもよいと思います。また、歯垢を取ってみてニオイを嗅いでみることも口臭の程度を測るにはよいでしょう。
最近では風邪を引いていないのにマスクをしていても問題にならないですね。そのため、マスクを鼻まで覆った状態で呼吸すると、自身の口臭もわかりやすいです。マスクしているのに臭いと感じた場合はあなたの口臭が原因なのかもしれません。
因みに筆者はアゴを突きだし受け口の状態から鼻に向かってアクビをする感じで息を吹きかけて確認しております(笑)
口臭対策
自分の口臭に気づいた場合は、口臭ケアを行いスッキリな息を取り戻しましょう。
歯を磨く
まずはこれは基本ですね。しっかりと歯を磨くことは口臭予防に繋がります。原因のひとつである虫歯や歯周病の予防にもなります。食べカスなどが口に残っていると細菌が発生しやすくなります。歯のスキマを歯間ブラシを使用したり洗浄液を使うなどしていつも以上に歯を磨いてみましょう。
唾液分泌量を上げる
ガムのニオイで口臭を消すことも可能ですが、ガムを噛むことで唾液の分泌量が増加します。また、緊張している状態はより口内が乾燥しやすいので、リラックスをしやすい環境を多くつくることも重要です。プレゼンなどの緊張する場面では、できるだけ水分を摂るようにし口内が乾燥しにくい状態をつくりだしましょう。
暴飲暴食をしない
食べ物の影響は前述したとおりですが、肉類や魚類、穀類などの酸性食品よりも野菜や果物、海藻などのアルカリ性食品のほうが口臭予防に繋がります。ミネラル分の多い食品は精神安定や体内の水分調整に役立ちます。肉類を食べるときに、レモンの絞り汁をかけたり、食前に野菜を食べる、食後や翌朝にはヨーグルトなども口臭予防によいでしょう。
水分を摂る
体の水分不足はそのまま唾液の分泌を抑制してしまいます。水分を小まめに摂取して補いましょう。喫茶店で友達とおしゃべりなどはよくあること。特にデート中には休憩がてら喫茶店に寄ることも多いと思います。しかし、その際によく注文するであろうコーヒーは口臭を起こしやすいです。コーヒー自体がニオイが強いものだけでなく、カフェインが含まれていることで利尿作用があり唾液が減る可能性があります。
飲んでいる分にはコーヒーの香りのためそれほどになるかもですが、コーヒーを飲み終わった後はそのまま退出するのではなく、チェイサーとしてひと口水を飲むことを意識してコーヒーの香りをリセットしてから退出しましょう。
病気の改善
病的口臭の場合はその病気を改善しなければ口臭は治らないでしょう。
セルフチェックなどで異様なニオイを感じた場合は、不調を思われる歯科や口腔科、内科などを受診し改善を行いましょう。
最後に
口臭の原因や対策、セルフチェックの方法などを紹介していきました。
口臭は体臭と違い、比較的改善しやすいものであると思います。
自身のニオイは気付きにくいですが、たまにセルフチェックなどを行い、口臭の有無を調べることを意識しておきましょう。
口臭チェックも身だしなみのひとつでもありますので、女性からの好感度も大きく変わるきっかけになるかもしれませんよ。