あなたは火おこしの方法を知っていますか?
これからの時期はキャンプやバーベキューなんかのアウトドアレジャーでも火を使う機会が増えますよね。
そうでなくても、いざという時の為に火おこしの方法を知っておくと何かと重宝するはず。災害や遭難のニュースもよく聞きますからね…。
この記事では、子供でも簡単にできる火おこしの方法をご紹介!簡単にできる炭の組み方やコツはこれだ!
目次からササッとチェック
これをやってはNG!失敗しやすい火おこし方法
まずは火おこしに慣れていない方がやってしまいがちなNG行動をご紹介しましょう。
意外にちょっとした事で火おこしって中々上手くいかないものなんです。
もしかすると今まで知らず知らずの内にやってしまっていたかも?
1.空気の通り道を作らない
火が燃えるには酸素…空気が必要です。
ですので、炭や薪を隙間なくガチガチに組んだり並べたりしてしまっては、空気の通り道ができずに火が燃えにくくなってしまうのです。
燃やさなきゃ!と思うと大量に燃料を投入したくなってしまいがちですが、燃えるものがあればあるほど火が燃える、という訳ではないんですね。
炭を積んだり組んだりする時は、必ず隙間を空ける様にするのがコツです。
2.火が炭に燃え移りやすい物を準備していない
火おこしする時に直接炭や薪に点火してしまっていませんか?実はそれでは火が燃えにくいんです。
ポイントは新聞紙や枯れ枝などの燃えやすい素材から火を移してあげる事。
これだけで火の付き方が段違いに変わります。
3.火がついて安定する前に扇ぐ
確かに、火おこしにおいて空気を送る事は大切…なのですが。
火がおこる前に、もしくは火が付いて間もない頃に一生懸命風を送ってしまっては、逆に火を消してしまう事になります。
扇ぎ方、空気の送り方にも実はコツがあるんです。ポイントは火の下の方を扇ぐ事。
火が段々と安定してきた頃に、一番燃えている所に空気を送ってあげてください。
4.燃えにくい炭を使っている
実は火が燃えにくい炭があるのを知っていますか?
それは長時間燃える、と謳われて売られている炭です。
ゆっくり長く燃えるという事は、初動で火が付きにくいという事なんですね。
長く燃える炭って何だかお得な様にも思えますが、火おこしには向いていないという訳です。
簡単にできる!火おこしの方法とコツ!
それでは、子供や女性の方でも簡単にできる火おこしの方法をご紹介します!
火おこしって、ちょっとしたコツで本当に簡単にできるものなんです。
火おこしに必要な道具
火おこしに必要な道具はこちらです!アウトドア用品店やホームセンターなどで手軽に手に入るものばかりなので探してみてくださいね。
・軍手とタオル
・炭/木炭(乾燥したもの)
・木炭用のトング
・着火剤もしくは新聞紙(乾燥したもの)
・ライター/マッチ/チャッカマン(点火口が長めのものがおすすめ)
・うちわ(あれば便利かも)
最低限これらのものがあると便利かなと思います。新聞紙や木炭(炭)は乾燥しているものの方が圧倒的に燃えやすいです。
簡単にできる火おこし方法 1.着火剤の準備
もし着火剤があれば最初に置きますが、わざわざ購入しなくても新聞紙があれば十分です。
火おこししたい場所、コンロやかまどなどの底に着火剤を置きます。
新聞紙であれば、こよりの様に小さく折って堅くねじったものを10本程度用意します。
新聞紙の準備ができたら、井げた(井の字)の櫓の形に組み上げます。
簡単にできる火おこし方法 2.炭を置く
着火剤や井げた櫓状の新聞紙の周りを囲む様に、炭を立てて並べていきます。
なぜ縦に煙突状に並べるのかというと、空気の通り道を作る為です。
ただし、形の整っていない炭では綺麗に立てて並べるのは難しいので、新聞紙の井げた櫓の周りに丸く組み上げる様に配置しても良いと思います。
もしくは、井げたにもたれる様にハの字型に積んでいくのも良いでしょう。
簡単にできる火おこし方法 3.真ん中の新聞紙に点火する
炭を組み終わったら、着火剤もしくは真ん中の新聞紙で作った井げた櫓に点火します。
ライターやマッチでもOKなのですが、チャッカマンは点火口が長く作られていて安全でおすすめです。
この時、着火するのは必ず最下部辺りにしてください。これが着火が上手くいくコツです。
なぜかというと、火は下から上に燃えていくからです。
例えば松明などでも、火を下に向けている時は下から上へと火が段々上ってきますが、その逆は起こらないですよね。
簡単にできる火おこし方法 4.燃えてきたら炭を追加する
燃えてきたら、様子を見ながら炭を追加していきます。
既に新聞紙の櫓の周りに、ある程度炭を積んでいた場合はあまり追加の必要はないかもしれませんが、足りない場合は足してあげてください。
この方法は火が下から燃え上がる性質を利用しているので、最短2~3分で簡単に火おこしする事ができますよ!
動画で分かりやすく簡単なコツをチェック!
今お伝えした火おこしの方法を、動画で分かりやすく解説されていたものがありましたのでご紹介いたします。
やはり、新聞紙や炭がしっかり乾燥していないと火おこしがやりにくいそうなので、保管方法に気を付けて湿気を避けるのもコツですね。
とはいえ、かなり分かりやすく簡単な炭の組み方ですので、子供の方でも大人と一緒に準備ができそうですよね。
いざという時の為に!太陽光で火おこしする方法!
注意!これからご紹介するのは、太陽光を使った、炭やライターなどの着火剤がなくても、簡単に火おこしができる方法です。
いざという時の為に覚えておいて損はないのですが、遊び半分で試すと火傷や火事などの大変な事故に繋がる可能性があります。
必ず安全性に注意を払って頂いた上で、決して軽い気持ちでの火おこしはしない様にしてください。
特に子供同士や、子供しかいない場などでの火遊びは大変危険ですので、絶対しない様に、大人の方もよく注意して下さいます様、お願い致します。
太陽光で簡単に火おこしする方法
天気が良い日の日中にしかできない火おこしの方法ではありますが、太陽光を集めて着火する方法です。
オリンピックの聖火を灯す儀式でも使われていたり、理科の実験でも取り上げられた事があったりする火おこしの方法ですね。
方法は簡単、太陽光を集めて、その熱エネルギーを利用するだけです。
準備物としては着火剤となりそうな枯れた葉っぱや木の枝、新聞紙などでしょうか。
その辺りに落ちている乾燥した枝葉は、いざという時でも簡単に現地調達できるものですよね。
太陽光で火おこし 1.光を集めるレンズを準備
この方法に欠かせないのが、太陽光を集めるレンズとなるものです。
虫眼鏡やルーペを持っていればそれで良いのですが、あまり持ち歩いているものでもありませんよね。
代用品としては、水の入った透明なペットボトルや、磨いた氷、水を入れて丸めた透明なビニール袋などが使えます。
表面がなるべく滑らかで、光を通しやすいクリアなものが良いでしょう。
太陽光で火おこし 2.レンズを固定して光を集める
レンズとなるものが準備できたら、それを火おこししたい場所に光が集まる様に固定します。
この時、手に持って光を集めても問題ありません。燃やす場所を間違えなければOKです。
その時の天候や光の強さにもよりますが、しばらくすると光を集めた所から煙が立ち上ってきます。
火が付いてきたら、少しずつ枯れ葉などの燃料を足しながら様子を見てくださいね。
こちらも実演動画があります!
こちらは外国の方の動画ですが、太陽光で火おこしをする方法が紹介されています。
レンズとしてはジップロック的な丈夫なビニール袋に水を入れて使用されていますね。
着火用の道具は一切使っていないのに、これだけ大きな火をおこせるのはいざという時に使えるのではないでしょうか。
ただし、子供でも簡単にできる、コツがあまり要らない方法ですので、十分気をつけていただければと思います。
子供でも簡単な火おこしの方法とコツまとめ!
これからの季節に打ってつけな、子供にもできるくらい簡単な火おこしの方法をご紹介しました。
ちょっとしたコツで火おこしが劇的に変わりますので、ぜひやってみてくださいね!
これで火が中々つかなくて、焦ってやきもきする事もなくなるかも…?!