『エウリアンのお姉さん』
知ってますか?ネットスラングとして一時期有名になった言葉です。
秋葉原~末広町、外神田界隈に出没し、通行人に話しかけてはとある会場などに連れ込み高額な絵画を買わせる。そんなちょっと強引な商法の勧誘役こそがエウリアンのお姉さんなんです。
ちょっとしたニュースにもならないのでもう既に絶滅してしまったなど言われますが、絵画販売業者の存在などと合わせ現在を調べてみました。
目次からササッとチェック
その1|エウリアンのお姉さんをもうちょっと詳しく
もうちょっとエウリアンのお姉さんを詳しく見ていきましょう。
まずは、何故見ず知らずの通行人が声を掛けられて高額な絵画を購入してしまうのか?
そして、何故秋葉原~末広町界隈で出没することが多かったのか?その点を掘り下げていきます。
男性ではなく女性だからこそのエウリアン
エウリアンとは、「絵売り」と「エイリアン」を掛け合わせた造語なんですが、この勧誘するエウリアンが女性というところが何とも巧みですね。
綺麗な女性から話しかけられたらどんな男性でも【ドキッ!】っとしてしまうことでしょう。もしかして逆ナン?なんて思ってしまったらもう、立ち止まってエウリアンのお姉さんの話を聞く体制に入ってしまうことでしょう。
また、女性が男性に声かけられた場合はナンパだと思われますが、同性の女性に声を掛けられたら【何?】って立ち止まってしまう可能性は高くなります。
つまり、エウリアンは女性だからこそ成り立つ商法だといえるのです。←少ないですが男性のエウリアンもいますよ。
場所が秋葉原だということも吉
秋葉原のイメージとしてどうしても”オタク”という概念を外すことはできないでしょう。
3次元の女性よりも2次元のパラレルワールドのアイドルを愛する野郎共も、コミケではコスプレした3次元アイドルの写真を撮りまくり、「やっぱ3次元好きなんじゃんww」と思うわけですが、←これ俺のこと!?
やはりリアルな女性に話掛けられると弱いわけで、女性に免疫のない秋葉原男子たちはエウリアンのお姉さんに話しかけられるとホイホイついていってしまうわけで、こういった土地柄も絵画販売業者にとっても吉と出たのではないでしょうか?
その2|エウリアンのお姉さんの過去をちょっと詳しく
エウリアンのお姉さんとはいつ頃に栄えてどこが発祥だったのか?
その2ではその点について見ていきましょう。
2000年前後から出没し始めるエウリアン
エウリアンが秋葉原にて巣くうまでは、全国に似たようなものは存在していました。
基本的には絵画販売業者が高額な絵画をあの手この手で売りつける悪徳商法であり、展示会やデパートでのイベント会場が活動拠点でした。
お姉さんではなく、どちらかと言えばおばちゃん的な女性が言葉巧みに話かけつつ、その勢いで会場に連れ込むのが当時の主流であり、流派としては生命保険の勧誘に似た感じだと思います。
社会的には当時の人気番組である”なんでも鑑定団”なんかで骨董品という存在を世間に認知させたことも時代背景としてあったのかもしれませんね。
2005年あたりがMAXか?
インターネット普及による情報開示なのか、2005年あたりが一番エウリアンの盛り上がりが見られます。2ch(現5ch)でもスレッドが立ち並びエウリアンについて熱い議論が繰り広げられていました。
2chによると、ある大手絵画販売業者グループがエウリアン販売を集中的に行っており、秋葉原や末広町に点在するエウリアンのお姉さんもそのグループのひとつの店舗からの刺客だったようです。
ここでは情報元が2chっていうこともあるので、”ある大手絵画販売業者グループ”と一応伏せておきますね。
2011年に行政処分そして解散
2011年東京都より行政指導を受けたことで、エウリアンの活動は収束しはじめました。
行政処分を受けたのが「アールブリアン株式会社」。上の2chで取り上げられた大手絵画グループと同じ会社でした。
ちなみに、当時秋葉原には「株式会社ギャラリエ・ブラーヴ」という絵画販売業者がヤマダ電機横にあったですが、ここが秋葉原界隈でのエウリアンの総本山と言われていました。
しかし、秋葉原界隈で行政処分を受けたのが上で取り上げたグループ会社のひとつ(アートクライミング株式会社)だったので、もしかすると「株式会社ギャラリエ・ブラーヴ」もグループ企業なのかもしれませんね。
エウリアンのお姉さんの現在は?
さて、秋葉界隈の総本山「株式会社ギャラリエ・ブラーヴ」ですが、現在は美味しいチーズタルト専門店になっています。
ちなみに、2010年で更新がストップして休眠状態のサイトを見つけたので貼っておきます。←リンク先については責任もてませんが。。
ほとんどのページはリンク切れになっていますが、お客様の声がなんとも言えなかったです。。。
2015年に末広町へ移転か
上の秋葉原の絵画販売業者では2015年10月まで営業を行っていましたがその後閉店。そして2015年~2017年までは末広町でエウリアンのお姉さんを見かけることが多くなったとのことです。
それもそのはず、同じ店舗かは不明ですが、末広町に絵画販売業者が店舗を構えていたからなんです!
真ん中のお店に絵画が飾ってあるのが見受けられますね。そして2階にも。ツイッターでも情報が飛んでいて、
秋葉原にはもうひとつエウリアンの店が銀座線 末広町駅近くにあって、そちらはまだ健在。今朝も元気に営業してました、、どうか皆さんお気をつけを pic.twitter.com/rwBwxqgluR
— ツルミロボ (@kaztsu) 2015年10月3日
ですが、その後2018年の2月にツイッターで改装の情報を見つけ閉店の噂が飛び交いましたが、
おや、末広町より秋葉原のエウリアン潰れた!?(;゜0゜) pic.twitter.com/2zhGGHr6AI
— Skyblue (@skyblue_1985jp) 2018年2月19日
どうやらただの改装だったようです。
末広町のエウリアン、滅んだんじゃなかったの…(ただの改装だったらしい) pic.twitter.com/tQW7PWYsYK
— サワダ (@swd_38_) 2018年2月28日
今では派手な客引きは少なく、店舗に入っても1,000円のポストカードを売られてお終い的なことも多く、昔はこのポストカードという撒き餌から100万円の絵画に化けていったので、それを考えるとだいぶエウリアンも落ち着いたのかもしれませんね。
まとめ|エウリアンのお姉さんとは?現在はどうなっている?
エウリアンのお姉さんとは、絵画を高額な値段で売りつける絵画販売業者(勧誘者)であり、主な潜伏先は秋葉原~末広町になります。
2000年ごろから各地で点在していましたが、2011年に行政処分を受け徐々になりを潜めるようになりました。
オタクを狩猟としていたこともあり、秋葉原のエウリアンはネットでよく取りあげられる結果になり、そして2015年に絵画販売業者が閉店。現在エウリアンの存在は末広町近くの絵画販売業者のみとなりましが、大きな活動は行っていないようです。
もう、秋葉原~末広町では観光アイテムのひとつと化したエウリアン。
今後も新しい情報が出たら報告していきたいと思います。ヨロ(`・ω・´)/