タバコの賞味期限は未開封でどのくらい？期限切れかの見方を解説！

結論から言うと、タバコの賞味期限は未開封の場合は約10ヶ月～1年となり、開封後は数日で吸いきることが目安となります。

ただしタバコによっては賞味期限が書いてない場合もあるため、賞味期限だけでなく賞味期限の見方や判断方法について気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事ではタバコの賞味期限の見方などについて、以下3つの内容に重点をおいて解説していきます。

上記内容を簡潔にまとめると…

また、より風味を損なわず美味しく吸うためにも、紙巻きタバコ・電子タバコの正しい保管方法などについてもご紹介していきます。

タバコの賞味期限は未開封でどのくらいか解説！

タバコには食べ物と同じく「品質が保たれた状態で美味しく吸える」期限として、ほとんどの製造会社で賞味期限が設定されています。

冒頭でもお伝えしましたが、タバコの賞味期限は主に未開封のタバコで約10ヶ月～1年を目安に、開封後の場合には数日で吸いきることを目安にすると良いでしょう。

ただし、タバコによっては賞味期限が書いてないものもあるため、ここでは未開封・開封後のタバコの注意点と賞味期限が書いてないタバコの賞味期限を知る方法をご紹介していきます。

未開封のタバコ：約10ヶ月～1年

タバコの賞味期限は、ほとんどの製造会社が未開封の状態で約10ヶ月～1年と設定しており、定められている期限を過ぎたものに関してはタバコ本来の味や風味が損なわれるとしています。

また、タバコは食べ物と同じく黒カビなどが生えてきてしまうため、出来るかぎり正しい状態で保管しておくように心がけましょう。

タバコはカビが生えると見た目で分かる場合がほとんどですが、未開封・開封後に限らずタバコにシミが発生していた場合にはタバコを吸うことはおすすめしません。

開封後のタバコ：数日が目安

タバコの賞味期限は未開封であれば約1年ほどですが、開封後については外気に触れてしまうこともあり数日で吸いきるよう心がけましょう。

タバコは開封後、長期間放置しておくと目に見えて分かるようなカビが生えてきたり、いつもと違う臭いがしたりフィルターにタバコ葉のニコチンやタールが染み出てきたりします。

そうともなればより気になるタバコの賞味期限ですが、実はタバコの製造会社によっては賞味期限が書いてない場合もあるので判断方法や指標となるものは次項を参考にしてください。

賞味期限が書いてないタバコの賞味期限を知る方法

タバコの賞味期限が書いてない銘柄は、代わりに製造番号が書かれていることがほとんどで、賞味期限は製造番号を指標に割り出すことになります。

ただし最終的な期限については製造会社が「製造日から1年まで」といった確定した数字を公表していない場合がほとんどのため、約10ヶ月を目安とし長くても1年と考えておくとよいでしょう。

賞味期限を公表していない理由は、海外ではタバコの賞味期限を気にする人が少ないことから日本のタバコ製造会社に合わせて製造年月日を記載しているだけだと言われています。

タバコの期限切れかの見方を製造会社別にご紹介

ここまで賞味期限や賞味期限の目安について解説してきましたが、ここでは製造会社別にタバコの賞味期限の見方をご紹介していきます。

是非この機会に、自分が吸っているタバコや値上げ前に大量購入したタバコなどが期限切れになっていないかどうか確認してみましょう。

まさに今、タバコ片手にこの記事を読んでいる方もいるかと思いますので、各製造会社が販売している銘柄を参考にご自身のタバコの賞味期限・製造日を割り出してみてください。

賞味期限切れの見方①：JT社のタバコ・銘柄

賞味期限切れの見方1社目は「JT社(日本たばこ産業)」が製造しているタバコで、賞味期限は製品パッケージの底面に記載されており西暦表示なのでとても分かりやすいです。

以前までは、賞味期限の表示が和暦表示でしたが、2014年に現在の西暦表示に変更となり、賞味期限がより見やすい仕様となりました。

ただしJT社は、公式ホームページにて賞味期限を書いてない銘柄もあると案内しているので、一部銘柄には賞味期限の記載はないものと考えられます。

JTが販売する紙巻きタバコの賞味期限の見方と代表的な銘柄

JT社が製造している紙巻きタバコは、ほとんどの銘柄で賞味期限が一目で分かるように記載されており、画像のタバコでは「2022.01」が賞味期限です。

タバコを店舗で購入した場合には、賞味期限切れかどうかを一目で確認できることで、期限切れのものに関してはその場で返品のうえ交換してもらえるというメリットがあります。

JTが販売する加熱式タバコの賞味期限の見方と代表的な銘柄

JT社の加熱式タバコ用スティックのパッケージに記載されている英数字表示は「製造会社側の管理番号」であり、賞味期限や製造番号の記載ではありません。

また賞味期限については、JT社の公式ホームページにて以下のように記載されているため、遅くても購入から約10ヶ月以内には吸いきるようにしましょう。

製品本来の味香りをお楽しみいただくために、購入後のすみやかなご使用をおすすめしています。
なお、プルーム・エックス専用たばこスティックは、紙巻きたばこ等の通常のたばこ製品とは全く異なる新しいスタイルのたばこ製品であることから、弊社紙巻きたばこ製品に記載している賞味期限は刷記していません。

出典:ploom X(プルーム エックス)

賞味期限切れの見方②：PMJ社のタバコ・銘柄

賞味期限切れの見方2社目は「PMJ社(フィリップモリスジャパン)」ですが、PMJ社のタバコには賞味期限が書いてないため、代わりに記載のある製造番号から割り出さなくてはなりません。

しかしPNJ社が製造しているタバコの賞味期限は、紙巻きタバコ・加熱式タバコどちらも共に「製造日から1年」と設定されているため、賞味期限を明確に割り出すことが可能です。

では早速、加熱式タバコ・加熱式タバコの賞味期限の割り出し方をご紹介していきます。

PMJ社が販売する紙巻きタバコの賞味期限の見方と代表的な銘柄

製造番号はパッケージの底面に記載されていて、画像のタバコでは「CN17134105」が製造番号です。

まず「左から5桁目の数字」が製造年となり、画像のタバコでは「1」のため、このタバコは「2021年」に製造されたことが分かります。

次に、製造された年を表している「1」の右側3桁「341」が製造された日になりますが「1月1日から341日目の日」と考えるため、このタバコは2021年12月7日に製造されたものと判断します。

PMJ社が販売する加熱式タバコの賞味期限の見方と代表的な銘柄

製造番号はパッケージの底面に記載されており、画像のタバコでは「DV37116507」が製造番号です。

まず、紙巻きタバコ同様に「左から5桁目の数字」を確認します。画像のタバコでは「1」となっているため、このタバコは「2021年」に製造されたことが分かります。

次に、製造された年を表している「1」の右側3桁「165」が製造された日になりますが「1月1日から165日目の日」と考えるため、このタバコは2021年6月14日に製造されたものと判断します。

賞味期限切れの見方③：BAT社のタバコ・銘柄

賞味期限切れの見方3社目は「BAT社(ブリティッシュアメリカンタバコ)」ですが、BAT社のタバコには賞味期限が書いてないため、代わりに記載のある製造番号から割り出さなくてはなりません。

また、BAT社のタバコの賞味期限については「製造日からいつまで」といった明確な設定が決められていないため、期限は約10ヶ月を目安とし長くても1年と考えておくとよいでしょう。

BAT社の製造番号表示は少し独特な記載方法なので、メモ用紙などに書きながら確認していくと分かりやすいです。

BAT社が販売する紙巻きタバコの賞味期限の見方と代表的な銘柄

製造番号はパッケージの底面に記載されていて、画像のタバコでは「27051H451802」が製造番号です。

まず「左から5桁目の数字」が製造年を表しており、画像のタバコでは「1」なので、このタバコは「2021年」に製造されたと判断します。

次に、英数字の文字列の中にある英字が製造月を表しており、画像のタバコでは「H」でこれは「8月」であることを意味するため、このタバコの製造月は「8月」となり、このタバコは2021年8月に製造されたということになります。

【BAT社】紙巻きタバコの製造月：早見表
A=1月	B=2月	C=3月	D=4月
E=5月	F=6月	G=7月	H=8月
J=9月	K=10月	L=11月	M=12月

※「I」は数字の「1」と似ていることから、見間違えないよう「I」は使用されず、代わりに「J」が使用されています。

BAT社が販売する加熱式タバコの賞味期限の見方と代表的な銘柄

BAT社の加熱式タバコについては、画像のタバコのように「MJ1.6.GL-MQS2」などの記号が含まれる文字列である場合には、賞味期限や製造番号の記載はありません。

ただしパッケージによっては製造番号の記載があるものもあり、その場合には紙巻きタバコと同様の記載方法となるので、紙巻きタバコと同じ方法にて賞味期限を割り出しましょう。

【BAT社】加熱式タバコの製造月：早見表
A=1月	B=2月	C=3月	D=4月
E=5月	F=6月	G=7月	H=8月
J=9月	K=10月	L=11月	M=12月

※「I」は数字の「1」と似ているため、見間違えないよう「I」は使用されず、代わりに「J」が使用されています。

賞味期限切れの見方④：IBJ社のタバコ・銘柄

賞味期限切れの見方4社目は「IBJ社(インペリアルブランズジャパン)」ですが、JT社以外のタバコ同様に賞味期限は書いてないため、代わりに記載のある製造番号から割り出すことになります。

ただし、IBJ社が販売しているタバコの製造番号は、BAT社のタバコ同様に少し独特な記載方法でもあるため、メモ用紙などに書きながら確認していくましょう。

また、IBJ社が販売していた加熱式タバコ専用のスティック「iD(アイディー)」は、2021年6月で国内販売を終了したため、手元に残っていたとしても既に期限切れの可能性があります。

IBJ社が販売している紙巻きタバコの賞味期限の見方と代表的な銘柄

製造番号は少し見づらいですがパッケージの底面に記載されていて、画像のタバコでは「1E04GQ」が製造番号です。

まず「左から1桁目の数字」が製造年を表しており、画像のタバコでは「1」なので、このタバコは「2021年」に製造されたタバコとなります。

次に、製造年の右隣にある英字が製造月を表していて、画像のタバコでは「E」つまり「5月」を意味していることから、このタバコは2021年5月に製造されたことが分かります。

【IBJ社】紙巻きタバコの製造月：早見表
A=1月	B=2月	C=3月	D=4月
E=5月	F=6月	G=7月	H=8月
J=9月	K=10月	L=11月	M=12月

※「I」は数字の「1」と似ていることもあり、見間違えないよう「I」は使用されず、代わりに「J」が使用されています。

なお、IBJ社が製造販売する紙巻きタバコ銘柄は全て販売終了が決定しています。各店舗の在庫が無くなり順次終了となるのでお気を付けください。

賞味期限が切れたタバコは吸っても大丈夫か解説

期限切れかの見方は分かったものの、もし期限切れのタバコが見つかった場合には「もったいないし吸っちゃえ！」なんて方もいるかと思います。

食品であれば賞味期限切れ後の飲食は避ける方も多いとは思いますが、賞味期限が切れたタバコの場合では吸っても体に害や悪影響はないのでしょうか。

ここでは、未開封の場合と開封後の場合とで詳しく解説していきますので気になった方は是非参考にしてみてください。

賞味期限切れのタバコ：未開封

賞味期限が切れたタバコは吸っても大丈夫なのか、未開封時の結論から言うと「吸えるが、味や風味が損なわれている恐れがある」と言えます。

賞味期限とは「品質が保たれた状態で美味しく吸える」期限となるため、未開封の場合であればタバコ本来の味や風味が損なわれている可能性はあるものの、吸うことはできるでしょう。

ただし、保管方法などによっては内部にカビが生えている可能性も考えられるため、期限切れのタバコを吸う場合には自己責任にてお願いします。

賞味期限切れのタバコ：開封後

賞味期限が切れたタバコは吸っても大丈夫なのか、開封後の場合の結論から言うと「吸えるが、カビが生えていたり虫が卵を産んでいる恐れがある」ため、十分に注意が必要と言えます。

タバコは各社ともに「開封後は数日で吸いきることをおすすめ」しているため、期限切れともなればカビが生えやすいなど状況は最悪であると考えられます。

また期限切れのタバコは、保管方法によっては虫が産卵場所にしてしまう場合があるので「期限切れでかつ開封後」のタバコに関しては、吸うことはあまりおすすめできません。

電子タバコの賞味期限はどのくらいか解説！

ここまでは紙巻きタバコ・加熱式タバコの賞味期限について詳しく解説してきましたが、ここからは電子タバコの賞味期限について解説していきます。

結論から言うと、電子タバコの賞味期限は各製造会社によって異なりますが、未開封の場合は製造から約1年・開封後の場合には約3ヶ月～1年を目安にしましょう。

ただし、電子タバコによっては賞味期限が書いてない場合もあるため、どのくらいで消費すると良いかなど詳しく解説していきます。

未開封の電子タバコ：製造年月日から約1年

電子タバコの賞味期限について未開封の場合ですが、賞味期限を設定している製造会社のほとんどが紙巻きタバコなどと同様に「製造から1年」と設定しています。

また、電子タバコ内のリキッドは主に腐りにくい成分で作られていることから、未開封であれば紙巻きタバコほど気にかける必要はないと言えます。

ただし保管状態によっては、電子タバコでも品質が著しく落ちてしまうことも考えられるので、保管方法もこの後の項目「正しい保管方法」で合わせて確認しておきましょう。

開封後の電子タバコ：約3ヶ月～1年

電子タバコの賞味期限について開封後の場合ですが、短い期間で設定している製造会社では3ヶ月・長い期間で設定している製造会社では1年としています。

ただし、1度でも吸い口に口を付けたのであれば雑菌が繁殖する可能性があるので、開封後はなるべく早く消費するよう心掛けましょう。

電子タバコの賞味期限は、製造会社によって設定されている期間が大きく異なるため、1年と設定されていても少しでも異変を感じた場合には使用を中止してください。

賞味期限切れを書いてない電子タバコもある

ここまでの本文中でも少し触れましたが、電子タバコに使われているリキッドは主に腐りにくい成分で作られているため、賞味期限を設定していない製造会社もあります。

電子タバコは紙巻きタバコなどと違いタバコ葉を使用しておらず、成分としては食べ物の保存などの目的で使われる成分が使われているので、よっぽどのことが無い限り腐りにくいと考えられています。

ただし、保管方法などによっては雑菌が繁殖し思った以上の期間、電子タバコを楽しめない可能性もあるので使用した後などの保管方法には十分に気を付けましょう。

電子タバコの主な成分
PG	色・無味・無臭の液体で防カビに優れているため、おにぎりなど多くの食品に使われている
VG	天然の成分(ヤシなど)を原料としたグリセリンで、電子タバコでは煙を増やす役割として使われている
香料	食品にもよく使われている人工香料・甘味料で、電子タバコにも使われている

電子タバコの正しい保管方法

電子タバコは開封後であっても賞味期限が長く設定されている製品もありますが、保管方法によっては著しく品質が悪化してしまう恐れもあるのでここでは保管方法をご紹介していきます。

まず、リキッドに付いているキャップは液漏れ防止と雑菌の繁殖防止を兼ねて、使用後はキャップを捨てずに付けるよう心がけましょう。

その他、リキッドの品質は周辺の温度によっても左右されてしまうため一定の温度を保てる場所で保管するなど保管場所には十分に注意してください。

タバコの賞味期限に関するQ&Aコーナー

ここまでタバコの種類別に賞味期限の見方や割り出し方などを解説してきましたが、参考になりましたか？

ここでは、タバコの賞味期限に関する疑問の中でもより多く寄せられた疑問・質問をQ&A形式でご紹介していきます。

中でも返品についての質問がより多く見受けられたのでこの記事を読んでいる方の中にも気になる方も多いのではないでしょうか。是非、万が一に備えて確認しておきましょう。

賞味期限切れのタバコは吸っても害はない？

結論から言うと、タバコは未開封・開封後に関わらず保管方法によってはカビが生えたり開封後であれば、虫が卵を産み付けてしまう場合があるため「害はある」と言えます。

この記事の本文中では「期限切れのタバコは吸えますが…」とご紹介しましたが、万が一カビが生えていたり卵が産み付けられていた場合には当然体には害であり、体調を悪くする恐れもあるでしょう。

以上のことから、タバコは正しい保管方法でかつ、定められている賞味期限以内に吸いきるようにしましょう。

タバコの正しい保管方法は？

タバコの正しい保管方法は、急激な温度変化や直射日光をさけ、適切な保管環境「温度20℃・湿度70℃」にて保管することです。

もしタバコの値上がり時などにタバコをまとめて買う場合には、日光に当たらず湿度が70％以上をはるかに上回らない場所にて保管すると良いでしょう。

また、より長持ちさせる方法としては、ラップで包んだり袋に入れるなどなるべく外気に触れないように保管する方法もオススメです。

購入したばかりのタバコの賞味期限が切れていた場合は返品できる？

購入したばかりのタバコが賞味期限切れだった場合、返品できる可能性は状況によって変わるものの、ある程度の条件が揃っていれば返品はできるでしょう。

店舗で購入した場合には「未開封・購入した当日中・レシートがある」状態であれば、返品できる可能性は高いと言えます。

またタバコの自動販売機で購入した場合には、お金の投入口下のあたりに貼ってある「管理者・連絡先電話番号」へ問い合わせをし、返品や返金の相談をすると良いでしょう。

タバコの賞味期限はどのくらい？賞味期限切れかの見方まとめ

この記事では、タバコの賞味期限や期限切れかの見方・正しいタバコの保管方法などについて詳しく解説してきました。

開封後のタバコは特に、時間と共に風味が劣化してしまったり、メンソールが含まれたタバコであればメンソールが抜けてしまったりとタバコ本来の味が損なわれてしまいます。

タバコは最後まで美味しく吸うためにも、まずは保管方法の見直しや開封後にはなるべく早いうちに吸いきるなどし、美味しくタバコを吸い続けられるよう心掛けましょう！