結論から言うと、タバコの煙を顔にかける行為には「今夜お前を抱く」という意味があります。
現代ではあまりタバコの煙を相手の顔にかけるといった行為はしないかもしれませんが、実際に吹きかけられた経験がある方は意味や心理について気になっていた方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では以下の項目に重点をおいて詳しく解説していきます。
- タバコの煙を異性の顔にかける心理
- タバコの煙を同性の顔にかける意味
- タバコの煙を顔に吹きかける行為の発祥
以上の項目の答えを簡潔にまとめると以下の通りとなります。
- 「夜のお誘い」「かまってほしい」といった心理が働いている
- 「男色・女知音のお誘い」「からかっている」などの意味がある
- 江戸時代の遊郭が発祥と言われている
この記事ではタバコの煙を顔にかける意味や心理を男女別に詳しく解説していきます。面白いなと思った方は吹きかける相手の了承を得たうえでお試しください。
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タバコの煙を顔にかけると今夜お前を抱く合図になる!理由をご紹介
冒頭でお伝えした「今夜お前を抱く」という意味でタバコの煙を顔に吹きかける行為ですが、これは主に「男から女」へ向けた行為となります。
しかし、なぜ顔に煙を吹きかける行為が「今夜お前を抱く」という合図になるのか、理由は江戸時代に誕生した遊郭にて客と遊女の間でよく見かけられた行為であったことが大きな理由です。
客は遊女に対して、言葉などではなく煙を顔に吹きかける行為・態度で指示や合図をすることによって自分に支配権がありかつ、遊女を従わせたいという心理から吹きかけていたと考えられます。
遊郭では男から女へ吹きかけることが一般的だった
遊郭と言えば男と女の駆け引きや、多くの愛と性の物語があったことでしょう。遊郭ではタバコの煙を男から女の顔へ吹きかける行為は一般的でよくある行為であったと考えられます。
遊郭では客は、遊女に気に入ってもらえるようにと何度も足を運ぶことによって遊女も次第に客のことを気になるようになり、やがて遊女は客に対して心を開いていきます。
そしてようやく初めての「床入り」となるわけですが、その際に客が遊女へ向けて「今夜お前を抱く」と煙を吹きかけ合図を出すことにより遊女は床入りを覚悟するのでした。
煙を吹きかけられた時は吹き返すことで「断り」の返事となる
タバコの煙を顔に吹きかける行為、実は吹きかけてきた相手へ吹き返すことにより無言の返事、いわゆる相手への「断り」のメッセージとして使われることもあります。
しかしながら現代で言えば、ほとんどの場面で吹き返すといった行為は「威圧」や「怒り」といった意味が大きいと考えられます。
ただし、友達同士などで仲睦まじく冗談で吹きかける・吹き返すような場合もあるため、吹き返された時の意味としては相手との関係性次第と言えるでしょう。
男から女・女から男・男から男・女から女では意味や心理が違う
ここまでは、タバコの煙を顔に吹きかける行為は「男から女」へかける行為だとして解説してきましたが、実は女から男や同性間で吹きかけるなんて場合も存在します。
さらには異性間や同性間では、タバコの煙を顔に吹きかける意味合いが大きく変わってくるため意味や心理について気になっていた方は是非参考にしてみてください。
しかし後のQ&Aコーナーでもご紹介しますが、場合によっては煙を顔に吹きかける行為が暴行罪となる可能性もありますので安易な気持ちで吹きかけないよう注意が必要です。
「男から女へ」吹きかける意味・心理を解説!
冒頭では江戸時代の遊郭を例に解説してきましたが、ここからは現代での意味も交えつつ男から女へタバコの煙を顔に吹きかける場合にはどんな意味や心理があるのかを解説していきます。
まずは現代での「男から女へ」タバコの煙を顔に吹きかける意味・心理についてですが「男から女へ」吹きかける意味に関しては現代も江戸時代もあまり大差はありません。
男から女へタバコの煙を顔へ吹きかける行動にはいつの時代も「女を従わせたい」「俺が権力を握っている」といった心理があるがゆえの行為だと言えるでしょう。
意味①:今夜お前を抱く
「男から女へ」吹きかける意味1つ目は「今夜お前を抱く」で、冒頭でもお伝えしましたが江戸時代は遊郭で客と遊女の間で行われていたとされる行為であることがとても印象的です。
ただタバコの煙を顔にかける行為が現代でも「今夜お前を抱く」として相手に伝わるかと問われると、現代ではあまり伝わらない可能性が高いので言葉でも伝えてあげると良いでしょう。
しかし今回の調査では、遊郭での物語を知ったことによって「吹きかけられたい」という女性も見受けられたので、この記事を相手女性の方へ共有したうえで実践してみるのもおすすめです。
意味②:女が嫌がっている時の顔が可愛い
「男から女へ」吹きかける意味2つ目は「女が嫌がっている時の顔が可愛い」で、現代での男性側の心理としては一番多いように見受けられました。
また今回の調査では「女が嫌がっている時の顔が可愛い」がために吹きかける行為の裏側には「お前を抱きたい」という意味合いも含まれていることが分かりました。
ただ、女性側としても「可愛い=愛したい」といった心理があるならば納得がいくかと思いきや、中にはタバコの煙を嫌う女性もいたので安易に吹きかけるには注意が必要です。
意味③:俺の言うことを聞けというS的行為
「男から女へ」吹きかける意味3つ目は「俺の言うことを聞けというS的行為」で、心理で言うと「今夜お前を抱く」に近い心理状況であると言えるでしょう。
男性は支配者や権力者の立場を主張し、威張りたい・女性を従わせたいといった心理から「黙って俺についてこい」という意味合いで吹きかけるものと考えられます。
以上のことから、男から女へ吹きかける意味や心理はいつの時代も「自分に支配権がありかつ、女を従わせたい」という心理があっての行為であることが分かります。
「女から男へ」吹きかける意味・心理を解説!
ここからは男から女の逆のパターン、女から男へタバコの煙を顔に吹きかける場合にどんな意味や心理があるのかを解説していきます。
今回の調査では「女から男へ」タバコの煙を顔に吹きかける意味・心理については、かまってほしいといった女性らしい意味合いや心理が含まれていることが分かりました。
その他、男性の方で「女性からタバコの煙を顔に吹きかけられたことがある」という方は是非参考にしてみてください。
意味①:夜のお誘い
「女から男へ」吹きかける意味1つ目は「夜のお誘い」で、煙が苦手でない男性であれば女性からされて嬉しい行為・合図ではないでしょうか。
夜のお誘いで女から男へタバコの煙を吹きかけるという心理は、次の2つ目の意味でも解説していきますが「かまってほしい」という心理も含まれていると考えられます。
また今回の調査では、タバコの煙を異性の顔にかけるという行為は男女ともに断トツで夜のお誘いや今夜お前を抱くといった心理のもと行われている行為だということが分かりました。
意味②:かまってほしい
「女から男へ」吹きかける意味2つ目は「かまってほしい」で、女性は男性に比べると密なコミュニケーションを好む傾向にあるため寂しい気持ちが強いあまり吹きかけてしまうと言えるでしょう。
その他、女から男へ「かまってほしい」がためにタバコの煙を顔にかける行為には「あなたに抱いてほしい」という意味合いも含まれている可能性があると考えれます。
またお互いが喫煙者のカップルや夫婦であれば、吹きかける・吹き返すことによって少し艶やかなコミュニケーションを楽しむこともできるでしょう。
意味③:ちょっかいをかけている
「女から男へ」吹きかける意味3つ目は「ちょっかいをかけている」で、タバコの煙を顔に吹きかけるといった行為はカップルや夫婦間のみならず友人間でもあることが多いようです。
中でも「友達として好き」や「年下の後輩が可愛くて」など、恋愛感情まではいかないものの「ちょっかいをかけたくなる」という心理が働き、つい行動してしまうという意見がありました。
女性も男性も相手が可愛いあまりタバコの煙を顔に吹きかけるという心理があるようですが、煙が苦手な方へは決して吹きかけないよう注意しましょう。
「男から男へ」吹きかける意味・心理を解説!
ここからは同性間でもある、男から男へタバコの煙を顔に吹きかける場合にはどんな意味や心理があるのかを江戸時代での言葉を交えつつ解説していきます。
男から男へタバコの煙を吹きかける意味や心理については、ほとんどの場合が立場にまつわる意味合いが深く関係しています。
その他、男性の方で「同性からタバコの煙を顔に吹きかけられたことがある」という方は以下3ついずれかの意味や心理があったと考えられるでしょう。
意味①:男色(だんしょく)のお誘い
「男から男へ」吹きかける意味1つ目は「男色(だんしょく)のお誘い」で、男色とは現代で言う男性同性愛のことを意味し、同性愛は江戸時代からあったと言われています。
また男から男へタバコの煙をかける際の現代での心理としては、男性同性愛者同士の場合には異性間と同じく「かまってほしい」といった心理もあると考えられます。
今でこそボーイズラブやLGBT(性的マイノリティ)で男性同性愛は知られていますが江戸時代では、タバコの煙を吹きかける行為によって密かにお誘いや合図があったと言えるでしょう。
意味②:見下している
「男から男へ」吹きかける意味2つ目は「見下している」で、やはり男同士ともなると維持やプライドのぶつかり合いによって相手を見下す意味で煙を吹きかけると考えられます。
また見下している場合に吹きかけるというタバコの煙ですが、もちろん相手も同じ男性ですから吹き返すことで「見下し返す」「負けない」といった返事にもなります。
現代で思いつく限りでは、映画やドラマの喧嘩シーンで見かける場合もあるでしょう。ただし悪い意味合いで煙を吹きかける際には現代では罰せられる可能性もあるので十分に注意しましょう。
意味③:馬鹿にしている
「男から男へ」吹きかける意味3つ目は「馬鹿にしている」で、先ほど解説した「見下している」と似た意味や心理があっての行為と考えられます。
また馬鹿にしている意味合いでタバコの煙を吹きかける行為の場合には、立場的に吹きかけられた側は反論できないなど弱い立場にある場合があります。
現代ではタバコの煙を相手の顔に吹きかけるといった行為は暴行罪にあたる可能性があるため、吹きかける側も吹きかけられた側も覚えておきましょう。
「女から女へ」吹きかける意味・心理を解説!
タバコの煙を顔に吹きかける意味・心理の最後は、女から女へタバコの煙を顔に吹きかける場合にはどんな意味や心理があるのかを江戸時代での言葉を交えつつ解説していきます。
今回の調査では、女から女へタバコの煙を顔にかける意味としては女から男へ煙をかける場合の心理と似ているように見受けられました。
またその他、女性の方で「同性からタバコの煙を顔に吹きかけられたことがある」という方は以下3ついずれかの意味があったと言えるでしょう。
意味①:女知音(おんなちいん)のお誘い
「女から女へ」吹きかける意味1つ目は「女知音(おんなちいん)のお誘い」で、女知音とは現代で言う女性同性愛のことを意味し、女性同性愛も江戸時代からあったと言われています。
また江戸時代で女から女へタバコの煙を顔にかける際にはキセルなどを使用していたと考えられるため、女から男へ吹きかける時と同様になんとも艶やかな印象があります。
江戸時代の女性同性愛は男色ほど知られてはいないものの、現代でもお誘いの意味合いでタバコの煙を顔に吹きかけるという行為があることは十分に考えられるでしょう。
意味②:からかっている
「女から女へ」吹きかける意味2つ目は「からかっている」で、仲の良い喫煙者同士で顔に吹きかける・吹き返すという意味合いが多く見受けられました。
女から女へ吹きかける行為はどちらかというと、タバコを吸い始めたばかりの女性同士が遊び半分で吹きかけている場合がほとんどだと考えられます。
以上のことから、女から女へタバコの煙を顔に吹きかける意味や心理は主に恋愛感情や友人としての好意があってこそであると考えられるでしょう。
タバコの煙を顔に吹きかける行為の発祥は江戸時代からあった
ここまではタバコの煙を顔に吹きかける意味や心理を解説してきましたが、ここからは煙を顔にかけるという行為の発祥について詳しく解説していきます。
タバコの煙を顔にかけるという行為の発祥は、本記事の文中でも少し触れてきましたが江戸時代の「吉原遊郭」であると考えられるでしょう。
次にご紹介する内容では「女から男へ」お誘いの意味合いでキセルが使用されていたことが分かります。
江戸時代の遊郭では遊女が客へキセルを差し出していた
江戸時代に関する参考文献ではキセルの煙を顔にかける行為は意味があっての行為とされており、主に男から女へ吹きかけていたと考えられています。
その他には、遊女が通りを行く男の中でも好意のもてる相手の気を引くために、キセルにタバコを詰めたものを差し出していました。
以上のことからタバコにまつわる行為や合図は江戸時代が発祥であると考えられます。
吉原などの遊里では、張見世(はりみせ)の遊女が遊び客の気を引くために、キセルにたばこを詰めて吸い付けたのち、吸口を懐紙でぬぐったものを格子先から差し出したりした。客がそのキセルを受け取れば、遊女の誘いに応じる意思表示であった。
出典:JT
そもそも現代の日本ではあまり見かけない行為
ここまで解説してきたタバコの煙を顔にかけるという行為ですが、現代ではあまり見かけたり経験のない行為であると言えます。
なぜならば、男性も女性も携帯電話やSNSサービスの普及により態度などではなく簡単に言葉で感情を伝えることができてしまう時代となってしまったからです。
しかし、一般的に男性は口下手で恥ずかしいあまりに上手く感情や愛情を言葉に表すことができないとも言われているため、吹きかけられたことがあるという多くの女性が心理を知りたがる傾向にあります。
海外でもタバコの煙を顔に吹きかける行為はある
本記事では日本を土台に解説してきましたが、実はタバコの煙を顔にかける行為は海外でも行われていた行為でもあります。
その証拠に映画『気狂いピエロ(日本では1967年公開)』では、男から女へタバコの煙をかけるシーンが確認できます。
しかし現代では、海外でも万が一同じ行為に及んだ場合には傷害罪となる可能性が非常に高いため、タバコの煙を顔に吹きかけるという行為は許された関係性でない限りは控えるようにしましょう。
タバコの煙を顔にかける意味にまつわるQ&Aコーナー
ここまでタバコの煙を顔にかける意味や心理について解説してきましたが、参考になりましたか?
ここからは、現代社会においてタバコの煙を顔に吹きかける行為について「犯罪になるの?」といった今の時代らしい質問を多くいただいたため、Q&A形式でご紹介していきます。
実際に吹きかけられたことがある方、または吹きかけてしまった経験がある方、必読です!
タバコの煙を吹きかけられた!訴えることはできる?
結論から言いますと、タバコの煙を顔に吹きかけた場合は「暴行罪」などに問われる可能性が非常に高いです。
また、相手の顔に煙を吹きかける行為以外にも警察の職務質問に対して、タバコの煙を吹きかけて逃走した場合などには公務執行妨害罪が成立する可能性もあります。
現代社会におけるタバコの煙や吹きかける行為には十分に気をはらい、可能な限り喫煙マナーを守ってタバコを楽しむようにしましょう。
たばこの「煙をふきかける」行為についても暴行に該当すると考える学説見解が、判例及び学説上多数派の考え方に沿うものと思われます。
海外でもタバコの煙を顔にかけて罪になる?
先ほども簡潔にお伝えしましたが、日本以外の海外でもタバコの煙を顔に吹きかけることによって罪に問われる可能性は非常に高いです。
アメリカでは喫煙を注意された高校生が教師に対してタバコの煙を吹きかけ軽犯罪で逮捕、またドイツではナイトクラブにて男性が女性に向かってタバコの煙と唾を吐き傷害罪となりました。
海外は日本と比べ、受動喫煙に関する取り組みや罰則が厳しくなっていることから、世界的に喫煙時には十分な配慮が必要と言えるでしょう。
タバコの煙を顔にかける意味・理由についてのまとめ
この記事では、タバコの煙を顔にかける意味や理由・心理などについて解説してきました。
今回の記事を読んだことにより少し興味が湧き、好意のある方へ「今夜お前を抱く」と吹きかけてみたい・吹きかけられたいと感じた方は是非この記事を相手へ共有して理解を得ましょう。
また喫煙時にはタバコの煙が暴行罪や傷害罪にあたる場合があるということを忘れず、今後もマナーを守ったうえでタバコを楽しみましょう。