喫煙者には辛い増税によるタバコの値上がりが続く中、1箱当たりの値段が安いリトルシガーに切り替える方も多くいます。しかし値段が安くてもリトルシガーが紙巻きタバコより体に悪いタバコだとしたら切り替えを悩みませんか?
結論から言うとリトルシガーは紙巻きタバコと同じぐらい体に悪いです。
本記事では、リトルシガーは体に悪いタバコでどのような健康被害を引き起こすのか、ニコチンやタール量について紙巻きタバコと比較しながら解説していきます。
目次を確認
リトルシガー(葉巻タバコ)と紙巻きタバコとの違いについて解説

まず、リトルシガーは紙巻きタバコと同じように吸えるので、違いがあまり無いように感じるかもしれませんが、リトルシガーは葉巻に分類されるタバコです。
しかし、本格的な葉巻とも構造が異なるので、分類は違えど”紙巻タバコに寄せた構造”と言えます。
ここからは、見た目では中々判別できないリトルシガーと紙巻きタバコの構造を比較しながら違いについて解説していきます。
リトルシガーと紙巻きタバコは巻いてある紙が違う
リトルシガーは画像の通り、タバコの葉を原料とした「シートたばこ」で、刻(葉タバコを細かく刻んだもの)を巻いています。
一方、紙巻きタバコはシートたばこではなく、巻紙という”紙”で刻を巻いているのが分かります。
また、先ほど「見た目では中々判別できない」とお伝えしましたが、シートたばこで刻みを巻いているリトルシガーは茶色く、巻紙が紙の紙巻きタバコは白色のものが多いので、色で判別することは可能です。
さらに巻紙がタバコの葉か紙かの違いでタバコを吸った時の吸いごたえに大きく影響するほか、巻紙がタバコの葉であるリトルシガーの方が紙巻きタバコよりタバコの香りを濃く感じます。
巻紙の違いでリトルシガーの方がタバコの香りを濃く感じるので、ニコチンの量やタール量が多いのでは?と思われ、紙巻きタバコより体に悪く健康被害があるイメージが付いてしまったのかもしれません。
リトルシガーはニコチンやタールが紙巻きタバコより多いのか?解説

先ほど、リトルシガーは紙巻きタバコよりタバコの香りを濃く感じる、とお伝えしましたが、本当に巻紙の違いだけで香りや吸いごたえに違いがでるのか疑問に思いませんか?
リトルシガーは葉巻に分類されてもタバコには変わりないのだから、ニコチンやタール量も関係しているのではと気になる方もいるでしょう。
それでは、気になるリトルシガーと紙巻きタバコのニコチンやタール量を比較しながら見ていきます。
リトルシガーは葉巻に分類されるので決められた測定方法が無い
リトルシガーは葉巻に分類されるため、正確なニコチンやタール量の表示義務がありません。義務付けられてない理由として、ニコチンやタール量の測る方法が正確に定まっていないことが挙げられます。
しかし葉巻は一般的にニコチン量が5.9mg~335.2mgと言われ、それに比べて紙巻きタバコは13.7mg~23.2mgとされています。このことからリトルシガーは銘柄によって数値の差が大きいことが分かります。
葉巻の最大ニコチン量は、紙巻きタバコよりニコチンやタール量が多いと言えるでしょう。しかし、リトルシガーに関するニコチン量の数値はあくまで参考程度として考えてください。実際にパッケージには表示義務がないため、ニコチンやタール量の記載はされていません。
リトルシガーは紙巻きタバコと健康被害に差があるのか解説

どちらもタバコである以上、体に悪いというのは同じで、リトルシガーと紙巻きタバコの健康被害にそれほど差はありません。
ここまでは、リトルシガーは紙巻きタバコと見た目は変わらないが、紙巻きタバコよりタバコの香りが濃く吸いごたえがあり、ニコチンやタール量が多いと解説してきました。
そのため、リトルシガーの健康被害は紙巻きタバコより大きく、体に悪いタバコと思ってしまうかもしれませんが、リトルシガーも紙巻きタバコも喫煙方法によっては様々な健康被害のリスクがあります。
リトルシガーの健康被害や依存性は紙巻きタバコと変わらない
リトルシガーも紙巻きタバコもタバコには変わりないため、体に悪いニコチンやタールが含まれており、タバコの健康被害で有名な「ガン」になるリスクは同じです。
また、リトルシガーも紙巻きタバコも当たり前のことながらニコチンによる依存性は変わりません。
ただ、喫煙方法によって体に悪いタールやニコチンが蓄積される場所が変わってくるので、健康被害が出てくる場所が違います。
リトルシガーと紙巻きタバコではガンになる場所のリスクが変わる
葉巻であるリトルシガーは、タバコの香りが濃いので煙を口の中に入れて堪能する、いわゆる「ふかし」といわれる口腔喫煙で楽しむものとされています。
一方紙巻きタバコは、肺喫煙という肺に直接、煙を入れて堪能する喫煙方法が一般的です。
つまり、体に悪いニコチンやタールを口腔内で止めるか、肺まで入れるかの違いでガンの原因物質が蓄積される場所が変わるため、リトルシガーと紙巻きタバコでガンの発症リスクが高くなる場所に違いが出てくると言えます。
【口腔喫煙】による健康被害
リトルシガーの代表的な喫煙方法である口腔喫煙をすると、体に悪いニコチンやタールは口腔内に蓄積していき、主に口腔がんを引き起こします。喫煙者としての死亡リスクは非喫煙者と比べて約1.6倍とされます。
さらに、紙巻きタバコユーザーが値段が安いからとリトルシガーに切り替えると、無意識に肺喫煙してしまう可能性があり、体に悪いニコチンやタールを紙巻きタバコより取り込み、健康被害のリスクを高めてしまうことも考えられるでしょう。
リトルシガーに切り替える時は、値段だけでなく喫煙方法も気にしたほうがいいかもしれません。
【肺喫煙】による健康被害
口腔喫煙に比べて、リトルシガーより紙巻きタバコの方がニコチンやタール量が低いと考えたとしても、体に悪いとされる物質を肺、いわゆる内臓に直接取り込んでいるため健康被害のリスクは高いと言えます。
また、体に悪いとされるニコチンやタールだけでなく、紙巻きタバコには発がんリスクを高める一酸化炭素も含めた約8,000種類以上の化学物質も含まれており、それを肺喫煙で取り込んでいるので非喫煙者に比べて肺がんの死亡リスクは4.5倍にもなります。
よって、健康被害のリスクは体に悪い有害物質を取り込む場所が変わるだけで、喫煙している以上リトルシガーも紙巻きタバコも同等に健康被害があると言えるでしょう。
リトルシガーが安いのは紙巻きタバコより質が悪いから?

リトルシガーは巻紙にもタバコの葉が使用されており、紙巻きタバコに比べてタバコの葉の使用量が多いように思えるのになぜ安いのか気になりませんか?
もしかしてリトルシガーは紙巻きタバコより低品質のタバコの葉を使用しているから安いのでは?と疑問の方もいるかもしれませんが、リトルシガーの安さの理由はたばこ税の税率にあります。
リトルシガーは紙巻きタバコではなく葉巻に分類されるので、たばこ税の税率が紙巻きタバコとは違いました。ここからは、リトルシガーが紙巻きタバコより安い理由を解説していきます。
リトルシガーは税金が安いから安く販売されていた
2021年10月まではリトルシガーのような葉巻タバコと紙巻きタバコはたばこ税のかけ方が違いました。
しかし、2021年10月からたばこ税の税率が紙巻きタバコと同等になるように税率の見直しがされ、2021年からはほとんどの銘柄で70円~110円の価格改定が行われています。
このことから、決してタバコの葉が低品質だったから安く販売されていたわけではないことが分かります。
2021年10月以前までのたばこ税のかけ方について簡単に解説
リトルシガーのような葉巻はタバコの葉1gをタバコ1本として換算し課税するのに対し、紙巻きタバコは本数(1本ごと)によって税率が決まっていました。
たばこ税を安くするためには、まず、巻紙にタバコ葉を使って葉巻扱いとします。そして、1本のリトルシガーに含まれるタバコ葉を1g未満にすると、本数としては1本でも税金は1本分かからないことになるのでたばこ税が安くなります。
だからこそ、リトルシガーは税金が本数に対して課税される紙巻きタバコより安く販売されていました。
リトルシガーが紙巻きタバコより安いのは変わらない
1つ前のトピックでリトルシガーと紙巻きタバコは、以前は税率が違ったが今は同じ税率になったと解説しました。
同じ税率と聞くと、値段もリトルシガーと紙巻きタバコは同じくらいになってしまったと思われるかもしれませんが、リトルシガーは今でも紙巻きタバコより安いものが多くあります。
リトルシガーと紙巻きタバコの税率が同じになっても、今も紙巻きタバコに比べて値段が安いのは元々の値段が安かったらと言えるでしょう。
【390円~500円】リトルシガーでおすすめな銘柄を値段が安い順に5選ご紹介

今も、リトルシガーは安いものが多くあるので値段の安いリトルシガーに切り替えたいと考えている方も多いはずです。ここからはリトルシガーでおすすめの銘柄を安い順に5選ご紹介していきます。
これからご紹介するおすすめのリトルシガーは、コンビニやタバコ店の店舗によっては取り扱っていない場合もあるので、お買い求めの際は一度、購入先の店舗に確認を入れると良いでしょう。
ただ、リトルシガーは紙巻きタバコに比べ体に悪いニコチンやタール量が多く含まれていると考えられているため、リトルシガーが安いからといって大量に吸ってしまうと、健康被害のリスクが上がりますので気つけてください。
値段が安いおすすめのリトルシガー:フォルテ

フォルテはタバコの値上がりをした後でも、圧倒的安さを誇るリトルシガーです。安い分、他のリトルシガーに比べて内容量は16本と少なくなっていますが、とにかく値段が安いリトルシガーをお探しの方におすすめです。
また、一般的にリトルシガーは値段を安くするためにタバコの葉の量を少なく調整しており、燃焼時間が短いとされていますが、フォルテは「喫煙時間が長め」を謳っています。本数が減った分じっくり味わえるのは喫煙者にとって嬉しい事と言えます。
さらに値段は460円(税込)と上がりますが、フォルテは20本入りのリトルシガーも販売しているので、気になる方はそちらも是非チェックしてみてください。
銘柄 | 値段 (税込) |
本数 |
---|---|---|
フォルテ16・オリジナル | 390円 | 16本 |
フォルテ16・ライト | 390円 | 16本 |
フォルテ16・メンソール | 390円 | 16本 |
フォルテ・オリジナル | 460円 | 20本 |
フォルテ・ライト | 460円 | 20本 |
フォルテ・エクストラライト | 460円 | 20本 |
フォルテ・エクストラライト・メンソール | 460円 | 20本 |
フフォルテ・メンソール | 460円 | 20本 |
値段が安いおすすめのリトルシガー:ラッキーストライクシガリロ

ラッキーストライクから販売されているシガリロは、葉巻の重厚感ある吸いごたえを感じられるリトルシガーになり、値段はフォルテの20本入りより安い1箱450円(税込)となっています。
味はビターチョコレートのようにまろやかな苦みがあり、紙巻きタバコで感じる苦みとは少し違います。その分、肺に入れてしまうと重く感じてしまうことがあるかもしれません。
もし、葉巻に興味があり、どんなものか吸ってみたい人はラッキーストライクのリトルシガーがおすすめです。
銘柄 | 値段 (税込) |
本数 |
---|---|---|
ラッキーストライク・フィルター・シガリロ・オリジナル | 450円 | 20本 |
ラッキーストライク・フィルター・シガリロ・メンソール | 450円 | 20本 |
ラッキーストライク・フィルター・シガリロ・ライト | 450円 | 20本 |
ラッキーストライク・フィルター・シガリロ・スリムライト | 450円 | 20本 |
ラッキーストライク フィルター シガリロ ブラック | 450円 | 20本 |
- ラッキーストライク・フィルター・シガリロ・ブラック【2021年8月】
- ラッキーストライク・フィルター・シガリロ・オリジナル【2022年3月】
上記の銘柄はそれぞれ販売終了が発表されているので、気になる方は早めに購入することおすすめします。
値段が安いおすすめのリトルシガー:ロック

ロックはとても派手なパッケージが特徴なだけでなく、中のリトルシガーにもパッケージと同様のデザインがされており、おしゃれなリトルシガーと言えます。
今まで紙巻きタバコを吸っていた方がロックに切り替える際は、紙巻きタバコと吸いごたえの差が少ないロックオリジナルがおすすめです。
さらに種類ごとの風味や味のパンチが非常に強く自分の好みのリトルシガーの系統を探したい場合は、ロックシリーズから始めてみると見つけやすいかもしれません。
銘柄 | 値段 (税込) |
本数 |
---|---|---|
ロック・オリジナル | 460円 | 20本 |
ロック・ライト | 460円 | 20本 |
ロック・メンソール | 460円 | 20本 |
ロック・ブルー | 460円 | 20本 |
ロック・メンソールカプセル | 460円 | 20本 |
値段が安いおすすめのリトルシガー:フィリップモリス

リトルシガーの中でフィリップモリスは、1番リトルシガー感が薄いと言われますが、決して吸いごたえが無いわけではなく、万人受けする味です。
葉巻独特の風味などは残しながらも、重厚感や濃さなどがマイルドになっているのでリトルシガー初心者におすすめと言えます。
特にフィリップモリス・ロードスターミックスはフレーバ感が強く、普段からニコチンやタール量が少ない軽めな紙巻きタバコを吸っている女性にもおすすめと言えるでしょう。
銘柄 | 値段 (税込) |
本数 |
---|---|---|
フィリップモリス・ロードスター | 480円 | 20本 |
フィリップモリス・ロードスターミックス | 480円 | 20本 |
フィリップモリス・ロードスター・メンソール | 480円 | 20本 |
値段が安いおすすめのリトルシガー:キャメルシガー

キャメルシガーはパッケージの色で吸いごたえが視覚的に分かるようになっており、レギュラーフレーバーでは茶色が濃いと吸いごたえが強く薄茶色になるにつれて吸いごたえがマイルドになっていきます。
ちなみに、メンソールフレーバーでは緑の濃淡で判断できるので、視覚的に吸いごたえが分かると好みの味を探しやすいと言えます。
また、ほとんどのシリーズに値段が10円安いスリムタイプがあるので、リトルシガーとリトルシガーのスリムタイプの味の違いを吸い比べてみても面白いでしょう。
スタンダードフレーバーであるキャメルシガーは、ナッツのような風味が特徴でコーヒーと合うという声が多いです。ブレイクタイムにタバコを吸う方におすすめと言えます。
銘柄 | 値段 (税込) |
本数 |
---|---|---|
キャメルシガー・ボックス | 500円 | 20本 |
キャメルシガー・スリム | 490円 | 20本 |
キャメルシガー・ライト・ボックス | 500円 | 20本 |
キャメルシガー・ライト・スリム | 490円 | 20本 |
キャメルシガー・メンソール・ボックス | 500円 | 20本 |
キャメルシガー・メンソール・スリム | 490円 | 20本 |
キャメルシガー・メンソールベリー・カプセルボックス | 500円 | 20本 |
キャメルシガー・メンソール・ライト・スリム | 490円 | 20本 |
キャメルシガー・メンソールベリー・カプセル・ライト・ボックス | 500円 | 20本 |
キャメルシガー・メンソールウルトラライト・100’sスリム | 490円 | 20本 |
- キャメル・シガー・ウルトラライト・ボックス
- キャメル・シガー・メンソール・ウルトラライト・ボックス
- キャメル・シガー・メンソール・ライト・ボックス
上記の銘柄は【2022年2月】にそれぞれ販売終了が発表されているので、気になる方は早めに購入することおすすめします。
体に悪いとわかっていてもリトルシガーを吸っている方の口コミ・評判

さて、様々なリトルシガーをご紹介しましたが、先ほども言ったようにリトルシガーにはニコチンやタール量の表示の義務がないので実際にどれだけニコチンやタール量が含まれているか分かりません。
純粋にニコチンやタール量だけを考えると紙巻きタバコより多いとされます。しかし、体に悪いとわかっていてもリトルシガーを吸っている方もいます。
ここからは、実際に体に悪いとわかっていてもリトルシガーを吸っている方の口コミ・評判を解説していきます。
体に悪いとわかっていてもリトルシガーを吸っている方の口コミ・評判
多くの方がリトルシガーが体に悪いのではなく、喫煙行為自体がそもそも体に悪いので健康被害を考えるのであれば禁煙が1番と考えているようです。吸う本数や喫煙方法なども健康被害に大きく影響してくるので、一概にリトルシガーが体に悪いとは言えません。
ただ、紙巻きタバコより吸いごたえを感じるからこそ、ニコチンやタール量が多いのではと思ってしまう方もいますが、正確なニコチンやタール量について表示義務がないので何とも言えないところです。
そもそもリトルシガーが体に悪いタバコなのではなく、喫煙自体が体に悪いという認識を持つことが必要です。
リトルシガーは体に悪いタバコなのか、ニコチン・タール量や健康被害について解説まとめ
本記事では、リトルシガーは体に悪いタバコなのか、ニコチン・タール量や健康被害について解説してきました。リトルシガーの紙巻きタバコと構造上の違いや、ニコチンやタール量の表示義務がないことの違いが挙げられます。
しかし、リトルシガーと紙巻きタバコは同じタバコに変わりはないので、喫煙することで引き起こされる健康被害に差はありません。むしろ、喫煙自体が体に悪いため健康被害について気になる方は禁煙をおすすめします。
ただ、体に悪い、健康被害があると分かっていても今日明日から禁煙をすることはとても難しいです。まずは自分の喫煙スタイルを見直してみて、1日の喫煙本数を少なくしてみるなどの取り組みやすいことから始めてみてはいかがでしょうか。