結論から言うと、タバコの隠語には「ヤニ」や「モク」などの別の言い方があり、ヤニやモクから派生した「ヤニカス」や「シケモク」などの呼び方も生まれました。
喫煙者の間で使われている別の言い方もあれば、非喫煙者の方が使っている呼び方もあり、タバコの銘柄別の愛称(言い方・呼び方)もある事がわかっています。
そこで本記事では、以下の3つの項目に重点を置いて解説していきます。
- タバコの隠語
- タバコの隠語から派生や連想された別の言い方・呼び方
- タバコの銘柄別の愛称(言い方・呼び方)
3つの項目に重点を置き解説してきますが、要点を簡単にまとめてみると…
- タバコの隠語はヤニ・カスなどがある
- ヤニカス・シケモクなどの特定の呼び方がある
- マールボロは赤マル、セブンスターはセッタなどの愛称がある
本記事を読めば、タバコの隠語は何があるか?の疑問を解決し、タバコの隠語に関する様々な別の言い方・呼び方への理解や、タバコの銘柄別の愛称(言い方・呼び方)を知る事ができます。
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タバコの隠語は何がある?別の言い方を解説!
タバコを吸っている方や、周りに吸っている人がいる方なら「ヤニ」や「モク」などのタバコの隠語を一度は聞いた事があるのではないでしょうか?
タバコの隠語の意味を深く知らなくても、周りの人が使っているから何となくで使っている方も多いと思います。
タバコが生まれてからの歴史の中で、様々なタバコの隠語や別の言い方・呼び方があるので解説していきます!
ヤニ
タバコを吸う方が周りにいる事で、タバコを吸わない方でも「壁にヤニがついて汚い」などを口にした経験があるのではないでしょうか?
タバコの隠語としてヤニが使われている事もありますが、本来はタバコに含まれている有害物質「タール」の粘液が固まったものを「ヤニ」と呼びます。
タバコの成分によるヤニがよく使われるようになってから、関連性のあるタバコをヤニと別の言い方で呼ぶようになりました。
モク
続いてもヤニと同様に、喫煙者の間でよく使われるタバコの隠語である「モク」について解説していきます。
実は、モクとは江戸時代から既に使われていたタバコを指す古い言葉である事が分かっており、タバコの隠語である証明として「香具師奥義書」の書物に記載されています。
一説によると、タバコを吸った時に上がる煙がモクモクしている事から、モクと呼ばれるようになりました。
目覚草
現代ではあまり使われていないですが、タバコの別の言い方で「目覚草」と呼ばれていた事があります。
安土桃山時代に使用されていたタバコ葉の当て字から、タバコの隠語として呼ばれるようになりました。
喫煙者の方の中にも、朝起きたらまず一本吸って目を覚ますのが習慣になっている方も多いので、意味合いとしては今でも伝わるかもしれませんね。
相思草
こちらも現代ではあまり使われていないですが「相思草」という古い例えでの、タバコの隠語があります。
江戸時代にタバコを吸った人が、しばらくタバコを忘れられずに考え続けていた事から、相思草と呼ばれるようになりました。
忘れ草とも呼ばれますが、相思相愛の言葉にかかっている素敵な呼び方なのでご紹介してみました。
タバコの隠語から派生した呼び方をご紹介
タバコの隠語として「ヤニ」や「モク」などがあると解説してきましたが、タバコの隠語から派生して出来た呼び方もあります。
それがヤニカスやシケモクと言い、タバコを吸う人を指したり、特定の条件でタバコを吸う行為を指す呼び方になります。
タバコを吸っていない方からするとイメージがつきにくいと思うので、ここではヤニカスとシケモクを詳しく解説していきましょう!
ヤニカス
「ヤニカス」とは、先ほどご紹介したタバコのヤニと、汚れを表す時に使うカスを合わせたタバコの隠語になります。
ネットでよく使われているタバコを吸う人の別の呼び方で、本来は他人を罵倒する呼び方として使われていますが、ヤニカスと自称している方も中にはいます。
意味を理解せずにヤニカスと名乗っていると恥ずかしい思いをする事になるので、気をつけておきましょう。
シケモク
続いてのタバコの隠語から派生した呼び方である「シケモク」とは、一度消したタバコをもう一度吸い直す事を指します。
タバコの隠語である(モク)と、一度消したタバコが湿気(シケ)ってしまう事から、2つの意味を合わせてシケモクと呼ばれるようになりました。
タバコを切らして買い行くのが面倒だったり、お金がなくて節約の為にシケモクをする方もいます。
タバコをよく吸う人の別の言い方を解説!
タバコを吸う人に対してヤニカスと呼ぶ方もいますが、さらにタバコを吸う人としてニコチン中毒や、ヘビースモーカーなどの別の言い方もあります。
タバコに依存してタバコを手放せなくなったり、タバコが大好きでたくさん吸ってしまう人の事を簡潔に言い表す事ができるので、よく周りやメディアでも聞く事があるでしょう。
ここではタバコをよく吸う人の別の言い方や、言われるようになった由縁を解説していきたいと思います。
ニコチン中毒
タバコをよく吸う人の別の言い方として「ニコチン中毒」と呼ぶ事があり、ニコチン依存症の事を指します。
タバコを吸う事で体内に取り込まれるニコチンにより、脳内でドーパミンが大量に放出されて快楽を感じる事ができるので、タバコに依存してしまいます。
快楽を求めてタバコに依存している人を罵倒する言い方として、ニコチン中毒と呼ぶようになりました。
ヘビースモーカー
続いて、タバコをよく吸う人の別の言い方として「ヘビースモーカー」と呼ぶ事がありますが、こちらは馴染みがある言葉だと思います。
英語の意味を直訳すると、heavy(重い)smoker(タバコを吸う人)になり、heavyには(大量の)意味もあるので、大量のタバコを吸う人をヘビースモーカーと呼ぶようになりました。
ヘビースモーカーもタバコに依存してますが、罵倒する意味は込められていないので、メディアなどでたくさん吸っている方を指す言い方としてよく使われています。
チェーンスモーカー
タバコをよく吸う人の別の言い方として、最後に解説するのが「チェーンスモーカー」になります。
チェーンスモーカーとは、次々と立て続けにタバコを吸う人を鎖のように切れ目が無い事に例えて、チェーンスモーカーと呼ぶようになりました。
チェーンスモーカーにも罵倒の意味は無く、次々と絶え間なくタバコをよく吸う人に使われる言い方になります。
タバコを吸う人から連想された別の呼び方をご紹介
タバコをよく吸う人に対して馴染みのある言い方だったり、罵倒や侮辱する意味での呼び方がある事もわかりました。
今まで解説してきのは、昔から聞く呼び方が多かったと思いますが、最近ではまた違った呼び方も増えているようです。
ここで、最近のタバコをよく吸う人の別の呼び方を調査したので、多かったものから3つご紹介していきます。
税金を余計に払う人
最初にご紹介するタバコを吸っている人の別の呼び方で、多かったのが「税金を余計に払う人」です。
日本に住んでいれば温泉に入ったり、お酒を飲んだり、何をするにも取られてしまうのが税金になります。その中でも、税負担が比較的重いのがタバコになります。
タバコを吸わない方からすれば、タバコを吸う方は更に多くの税金を納めている事になるので、小馬鹿にする意味を込めた呼び方として、税金を余計に払う人と呼ぶ方も多いです。
JTの仲間
続いてご紹介するタバコを吸っている人の別の呼び方で「JTの仲間」と呼んでいる方も多くいました。
日本の有名なタバコを取り扱っている企業がJTである事から、タバコを吸っている人もJTの仲間と認識された呼び方になります。
罵倒する呼び方ではなく、JTと二人三脚で日本を支えてくれている意味合いを込めて使う方が多いような気がします。
肺がん予備軍
最後にご紹介するタバコを吸っている人の別の呼び方は「肺がん予備軍」になり、病気になる事を促す呼び方です。
タバコを吸う方は、吸わない方よりも肺がんになる確率が上がるので、いずれは肺がんになる予備軍として認識された別の呼び方です。
タバコを吸っている方を肺がん予備軍と呼ぶ事で、心配している方もいるのでタバコは適度に吸って愉しみましょう。
タバコの銘柄別の愛称(言い方・呼び方)を7選ご紹介!
タバコの歴史は長いので、今まで販売されたタバコの銘柄も種類が豊富となっており、愛称もたくさんあります。
正式名称が長いものを略した言い方だったり、昔から馴染みのある呼び方で呼んでいる方も実際多いです。
ここでは、タバコのタイプやパッケージで愛称がついているものがあるので、銘柄別に7選ご紹介していきます。
Marlboro(マールボロ)
現在世界でベストセラーのたばこの1つであるマールボロですが、代表的な種類が赤い事から「赤マル」や、省略して「マルボロ」の呼び方をされている事が多いです。
他にも、ゴールドは「金マル」だったり、ブラックメンソールは「黒マル」や「ブラメン」とパッケージの色とタイプを合わせた言い方で、広く親しまれています。
また、通常のメンソールは「マルメン」メンソールライトは「マルメラ」アイスブラストは「アイブラ」と種類が豊富なので、呼び方も様々です。
SevenStars(セブンスター)
JT(日本たばこ産業)が製造している中でも、代表格のセブンスターは「セッタ・セッター・ブンタ」などの呼び方をされています。
セブンスターにはメンソールタイプもあり「セタメン・セッタメン・セッタメンソ」の呼び方も浸透しています。
しかし、セブンスターは昔からある人気の銘柄で、全国的に知名度も高いことから地域によって若干の呼び方に違いはあるようです。
MEVIUS(メビウス)
JT(日本たばこ産業)が製造している人気の銘柄メビウスですが、元々はマイルドセブンの名称として販売されていました。
マイルドセブンの頃から人気の銘柄だった為、メビウスに改名されてからも「マイルドセブン・マイセン」の愛称のまま表現する方もいます。
また、メビウスのブルーベリー味などがあるオプションシリーズでは「オプション」と呼ばれる事が多いです。
Peace(ピース)
ピースはタバコが両切りになっている10本入りのショートタイプと20本入りのロングタイプ、50本入りの缶タイプがあります。
10本入りはタバコがショートサイズなので「ショートピース・ショッピ」の呼び方が定着しており、50本入りは同じショートサイズでも缶に入っているので「缶ピース・缶ピー・ピーカン」と呼ばれています。
尚、20本入りは「ロングピース・ロンピー」の呼び方なのですが、パッケージが金色な事もあり「金ピース・金ピ」と呼んでいる方もいるようです。
HOPE(ホープ)
ホープはタバコが10本入りの通常サイズと20本入りのロングサイズが販売されていましたが、現在ではロングサイズが廃盤となりました。
ロングサイズが販売されている頃に、ロングサイズと比較して通常のサイズを「ショートホープ」と呼び、ロングサイズは「ロングホープ」と区別されていました。
ロングホープが無くなった今でも、ショートホープの愛称が定着しており「ショッポ」など更に呼びやすい愛称になって呼ばれています。
LUCKY STRIKE(ラッキーストライク)
ラッキーストライクは昭和初期に現在のパッケージがデザインされ、当初は「赤玉」と呼ばれる事があったようです。
現在では、赤玉は古い表現となり薄れていき「ラッキー・ラキスト」とシンプルに略した呼び方をするようになりました。
ラッキーストライクのようにパッケージが変わらなくても愛称が変わる事で、時代の変化を感じ、若者世代にも愛されている事がわかります。
Natural American Spirit(ナチュラルアメリカンスピリット)
ナチュラルアメリカンスピリットは天然のたばこ葉のみ使用している銘柄で「アメスピ」と略しての呼び方が主流です。
ナチュラルアメリカンスピリットは銘柄によってパッケージの色が違うので、水色のアメスピや黒のアメスピなど、色で区別して呼ぶ事が多いです。
同じ色で複数の種類がある場合は、ライトやミントライトなどを付け加えて呼ぶ事で、伝わりやすいでしょう。
タバコの隠語に関するFAQをご紹介!
これまでタバコの隠語や銘柄別の呼び方に関して解説をしてきましたが、時代や地域によって様々な呼び方がある事がわかりました。
タバコの隠語を調べていると忘れ草やヤニクラなど、気になるワードがいくつか出てきたのではないでしょうか?
ここでは、本記事で触れる事がなかったタバコの隠語に関する事をQ&A形式で答えていき、昔からあるタバコのことわざで面白いものもご紹介します!
ヤニクラとは?
タバコを吸い慣れていない方は、よく「ヤニクラ」になると聞いた事はあるのではないでしょうか?
タバコを吸う事で、頭がクラクラする状態になる事を略してヤニクラと呼び、とても危険な状態になります。
タバコは体に悪い事を認識し、タバコの吸いすぎでヤニクラにならないように適度な喫煙を心がけていきましょう。
タバコの隠語である忘れ草とは?
本記事でも先述した通り、タバコの隠語である相思草と同じ意味を持つのが忘れ草になります。
タバコが忘れ草と呼ばれるようになった由縁は「屁は笑い草、煙草は忘れ草」のことわざがあるように、たばこには心配事や憂さを忘れさせてくれる効果があったようです。
他にも、タバコには延命草や長命草と様々な草の付く言い方があったので、吸う人によって色々な効果をもたらしてくれていた事がわかります。
タバコのことわざはある?
古くからあるタバコのことわざはたくさんありますが、現在でもタバコに関しての悩みを解決してくれることわざもあります。
タバコを選ぶ時に、どのタバコがおすすめでうまいのか悩む方もいると思いますが「人と煙草の良し悪しは煙になって後の世に知る」ということわざがあるのを知っていますか?
人の良し悪しはともかく、たばこの良し悪しはたばこの見かけだけでは分からないという意味が込められているので、先ずは自分で吸ってみて合うかどうかを決める事が大切です。
タバコの隠語は何がある?別の言い方や呼び方を銘柄別に解説!のまとめ
本記事では、タバコの隠語として普段から馴染みのある言い方だったり、現代ではあまり使われていない古い言葉での呼び方がある事を解説してきました。
タバコをよく吸う人に対しての別の言い方で、ヤニカスなどの罵倒や侮辱する意味を込めたものもあるので、気をつけて使うようにしましょう。
また、銘柄別の言い方もご紹介しましたが、地域によって呼び方も変わってくるので、自分の好きな愛称で呼んでみてもいいと思います。