タバコには多くの銘柄があります。タールの量やメンソールの有無、香り・味わいなど、銘柄ごとに大きな違いがありますが、どのタバコを吸っているかでその人のイメージが変わってきます。
そこで、この記事ではタバコの銘柄によって、どんな印象を抱かれやすいのか、男性と女性に分けて解説していきます。
ただしこれは、心理学や統計学にもとづいた性格診断ではなく、あくまでどう思われやすいかというイメージですので、必ず合っているというものではありません。ただの偏見ということもありうることに注意してください。
人気銘柄9種を男性が吸っている時に持たれるイメージ
タバコの中でも人気の次の9銘柄を吸っている男性が、どういったイメージを持たれやすいかを紹介していきます。
- ハイライト
- セブンスター
- マールボロ
- ラッキーストライク
- ピース
- ラーク
- JPS
- ホープ
- キャメル
各銘柄は、さらに細かく種類が分かれています、たとえば、同じマールボロでも、ノーマル版のマールボロ(俗に言う赤マル)とマールボロ・メンソールやマールボロ・ゴールドでは、それぞれ味わいに違いがありますし、吸っている人の傾向も違います。
しかしこの記事では、すべて同じマールボロという一つの銘柄としてイメージを説明していきます。では、それぞれの銘柄イメージを詳しく見ていきましょう。
ハイライトは酒好きな年配が吸っているイメージ
ハイライトは、世界第1位の売り上げを記録したこともある国産タバコの代表格です。1960年に発売され、すぐに大人気になりました。
ハイライトは含まれているタールの量が多く、がっつりとした吸いごたえのあるタバコを求めている男性に好まれる銘柄です。
ハイライトは60年代から70年代にかけて大人気だったこともあり「年配の方が吸っているタバコ」というイメージがあります。
また、ハイライトの香料には洋酒が使われています。そのため、お酒との相性が抜群でお酒好きなオジサンが吸っているタバコ、というイメージも持たれがちな銘柄です。
セブンスターはヤンチャなヤンキーが吸っているイメージ
セブンスターは、国産タバコの主力製品で、いつの時代も売り上げ上位に入っている銘柄です。「セッター」「セスタ」「七つ星」といった愛称で、多くの男性に愛されています。
セブンスターを吸っている男性は「気が強くてヤンチャ」というイメージがあります。もっと直接的に田舎のヤンキーが吸っているイメージ、と言っている人もいます。
とはいえ、セブンスターはタバコの中でも売り上げが最上位に入り続けている銘柄ですから、ヤンキーしか買っていないということはありえません。一部の人が目立つために偏見が定着してしまったのでしょう。
ただ、セブンスターを吸っているとヤンキーっぽく見られるのは事実です。そういった見方をされるのが不本意なら、銘柄を変えた方がよいかもしれません。
マールボロは外国産のブランドものが好きな人が吸っているイメージ
マールボロは、フィリップ・モリス・インターナショナルが製造している、世界でもっとも著名なタバコの1つです。もちろん有名なだけでなく、毎年大きな売り上げも達成しています。
マールボロは、他の銘柄よりも価格が少し高く設定されています。そのため吸っていると「生活に余裕がある」もしくは「ブランド物が好き」といったイメージで見られやすいタバコです。
年齢が高くなるほど余裕があるというイメージに近づき、大学生など若い人ほどブランド志向でカッコつけてる、というイメージを持たれやすくなります。
ラッキーストライクはバンドマンが吸っているイメージ
ラッキーストライクは、1871年から150年間以上販売され続けている、という息の長い銘柄です。第一次世界大戦、第二次世界大戦の間、アメリカ兵に軍需物資としてラッキーストライクが補給されていたという歴史があります。
ラッキーストライクはアメリカで生まれたタバコですので、「アメリカの音楽が好きなバンドマンが吸っている」というイメージの銘柄となっています。
また、ラッキーストライクは含まれているタールの量が多いので、吸っているとヘビースモーカーだと思われやすい銘柄でもあります。
ピースはダンディなイケオジが吸っているイメージ
ピースは、日本の代表的なタバコの銘柄です。ピースは「平和」を意味する言葉ですが、その言葉通り、第二次世界大戦が終結した翌年に発売されています。なお、現行のピース(2代目)の元となった初代ピースも、第一次世界大戦が終結した後に平和を記念して発売されました。
ピースの基本となるショートピースは、フィルター無しの両切りタバコです。これは国産タバコとしては唯一無二の特徴で、それだけに吸っている人は「タバコにこだわりがある人」というイメージを持たれます。
またピースには、「仕事ができるダンディな男性が吸っている銘柄」というイメージもあります。
ラークは通好みのギャンブラーが吸っているイメージ
ラークはマールボロと同様に、フィリップ・モリス・インターナショナルが製造している銘柄です。ラークシリーズは種類数が非常に多く、27種のラークが販売されています。
ラークは匂いが強く、癖のあるタバコですので「通好み」といったイメージがあります。また競馬場や競艇場、雀荘といったギャンブルの場にいる男性が吸っているイメージを持たれがちです。
他には、若い人というより、昔からタバコを吸っている年配の方が吸っているタバコという印象をもたれやすい銘柄だと言えます。
JPSは他と一緒が嫌な変わり者が吸っているイメージ
JPS(John Player Special)は、タバコ産業で世界第4位のシェアを持つ、インペリアル・ブランズが製造している銘柄です。
JPSは取り扱っている店が少なく、レア度の高い銘柄でした。ただ、現在ではコンビニでもJPSを置いている店舗が増えてきていますので、昔ほどめったに見かけないタバコというわけでもありません。
しかし今でも他の銘柄よりも見る機会が少ないのは事実ですので、人と同じのが嫌だという「変わり者が吸っているタバコ」というイメージや、偏見でしょうがJPS好きは「メンヘラが多い」と言っている人もいます。
ホープは肉体労働者が吸っているイメージ
ホープは、国産タバコとして初めてフィルターが付いた銘柄です。現在売られているのは、すべて1箱10本入りで「ショートホープ」「ショッポ」の愛称で親しまれています。ちなみに昔はロングホープという呼ばれていた1箱20本入りで、スティックが長いホープも売っていました。
ホープは昔から「肉体労働者が吸う銘柄」というイメージが強いタバコです。特に工事現場などで働く土木関係や建築関係の人が好んでいるという印象を持たれがちです。
また、ホープはタールが強いために「ヘビースモーカーが吸う銘柄」と思っている人も多いようです。しかし実は、14mgというタールの数値の割には、吸ったときのキツさが少ないタバコだったりします。
キャメルは物静かで個性的な人が吸っているイメージ
キャメルは、アメリカのR.J.レイノルズ・タバコ・カンパニーの銘柄です。しかし現在では、アメリカ以外での製造と販売は日本たばこ産業(JT)が行っています。キャメルはラクダを意味する英語であり、パッケージにもラクダの絵が載せられています。
キャメルは、世界的には知名度が高い銘柄なのですが、日本ではそれほど人気がありません。それだけにキャメルを吸っている人は「個性的」「我が道を行く」というイメージで見られています。
また、人気がある製品に追従しない姿勢から、大勢で騒ぐことを好まない「物静かな人」という印象も持たれがちです。
人気銘柄9種を女性が吸っている時に持たれるイメージ
次のような人気銘柄9種類を吸っている女性が、どのようなイメージを持たれているかを説明していきます。
- ピアニッシモ
- バージニア・エス
- メビウス
- アークロイヤル
- ウィンストン
- パーラメント
- アメリカンスピリット
- クール
- ブラックデビル
では、それぞれの銘柄のイメージについて詳しく見ていきましょう。
ピアニッシモはOLが吸っているイメージ
ピアニッシモは、JTが製造しているタバコで、もとはR.J.レイノルズ・タバコ・カンパニーが製造していました。ピアニッシモはフルーツや氷晶のデザインなど、パッケージが可愛らしく、オシャレなのが特徴です。
ピアニッシモは、ピアニッシモ・ベヴェル以外のすべてがメンソールタイプのタバコで、明らかに女性を販売のメインターゲットにしています。そのため、ピアニッシモを吸っている女性は「ポピュラーを好む」といったイメージを持たれがちです。
また、職業としてはOLが吸っていそうなタバコだとイメージされています。
バージニア・エスは背伸びした女子大学生が吸っているイメージ
バージニア・エスは、フィリップ・モリス・インターナショナルが製造している銘柄です。こちらもピンク色のバージニア・エス・ロゼ・メンソールなど、パッケージがオシャレで魅力的なものがあります。
バージニア・エスは、昔から若い女性向けに宣伝していることもあって「背伸びした女子大学生が吸う銘柄」というイメージがあります。
メビウスは女らしさを表に出しすぎない一般的な女性が吸っているイメージ
メビウスは、JTが製造している銘柄で、昔はマイルドセブンという名称でした。メビウスはJTが製造しているタバコの中で、もっとも銘柄数が多いものとなっています。
メビウスは吸い心地が軽く人気がある銘柄のため、メビウスを吸っている人は「普通の人」というイメージを抱かれやすくなります。
ただし女性の場合、ピアニッシモやバージニア・エスといった女性向けの銘柄ではなく、あえてメビウスを選んでいることから「女っぽすぎるのは好まない人」というイメージも付け加えられます。
アークロイヤルは好奇心旺盛な女性が吸っているイメージ
アークロイヤルは、ウルグアイ産の銘柄です。特に紅茶の香りがあるアークロイヤル・パラダイスティーが女性に人気があります。
他に売れている銘柄もあるのに、わざわざアークロイヤルを選んでいる女性は「好奇心旺盛」というイメージがあります。
あるいは、生粋のタバコ好きな女性が吸っている銘柄が、アークロイヤルという印象です。
ウィンストンは優しくて温厚な女性が吸っているイメージ
ウィンストンは、R.J.レイノルズ・タバコ・カンパニーの銘柄ですが、アメリカ以外ではJTが製造をしています。ウィンストンは、世界的に大人気の銘柄で、販売量世界2位を誇っています。
ウィンストンはキャスターやキャビンと統合した関係上、同じ銘柄内でも味わいに違いがありますが、女性に好まれているのはキャスターやスパークリングメンソールといった甘味を感じるタイプです。
そういったウィンストンを吸っている人は「優しくて温厚」といったイメージがあります。
パーラメントはキャリアウーマンが吸っているイメージ
パーラメントは、フィリップ・モリス・インターナショナルが製造している銘柄で、世界初のフィルター付きタバコだと言われています。
女性に人気なのはパーラメント・クリスタル・ブラストで、リセストフィルター内のカプセルを潰すと、メンソールの清涼感が上がります。
パーラメントを好む女性は「スーツが似合うキャリアウーマン」といったイメージが強く、付随して「上昇志向」「プライドが高い」といったイメージもあります。
アメリカンスピリットは個性的な女性が吸っているイメージ
ナチュラルアメリカンスピリットは、アメリカのサンタフェナチュラルタバコ社が製造している銘柄で「アメスピ」という愛称で知られています。アメリカンスピリットは、タバコに化学薬品を添加していない、という珍しい特徴があります。
添加剤を使っていないことからもわかるように、アメリカンスピリットは他の銘柄とはかなり違ったタバコです。そのためアメリカンスピリットを吸っている女性は「個性的」なイメージがあります。また、無理をしてまわりに合わせる気もないため「マイペース」な人が多い印象です。
クールは気の強い女性が吸っているイメージ
クールは、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ社が製造している銘柄です。このクールは、世界で最初に発売されたメンソールタバコでもあります。
クールはすべての種類がメンソールタバコとなっていて、他の銘柄にはない強い清涼感があります。そのため、クールを吸っている女性は「気の強い人」や「ヤンキー女子」が多いイメージです。
ブラックデビルは中二病の女性が吸っているイメージ
ブラックデビルは、Heupink&Bloemenが製造しているオランダのタバコです。オリジナル版は、パッケージの黒色と、悪魔のマークが目立った特徴となっています。また、タバコ自体の巻紙やフィルターも黒で統一されています。
このようにブラックデビルは、漆黒のタバコですので、ファッションも黒で揃えるような「中二病」の人が吸う銘柄というイメージを持たれがちです。
他のタバコと色がまったく違うため、ブラックデビルを吸っていると、そのタバコ何?という驚いた反応を受けることがしばしばあります。そのため目立ちたがり屋が吸っている銘柄というイメージもあります。
タバコを吸う人の銘柄別イメージを男性・女性別で考えてみたまとめ
- 吸っているタバコの銘柄で周囲からの見る目が変わる
- 悪目立ちしたくないなら、人気銘柄を吸っておくのが無難
- 同じ銘柄でも男性と女性では、イメージが変わってくる
タバコには多くの銘柄がありますが、吸っているタバコによって周りから持たれるイメージが変わってきます。
多くの人が買っている人気の銘柄を吸っていれば「普通」「常識的」な人だと思われやすいですし、めったに見かけないような珍しい銘柄を吸っていれば「個性的」「変わり者」といったイメージで見られるようになります。
吸うタバコによってどう見られるかは意識すべきですが、他人の性格診断に吸っているタバコを使うのはおすすめしません。タバコによる判断は、あくまで偏見にもとづいたイメージであって、正確に相手を表しているものではないからです。