最近は健康のことも考えて紙巻きタバコから電子タバコに移行する人が増えてきています。
数ある電子タバコの中でもモンスターフォグは、その吸いごたえから注目を集めています。しかしモンスターフォグには健康被害のおそれがあるという噂もあります。
この記事では、本当にモンスターフォグが健康に害を及ぼすのかを解説していきます。また、モンスターフォグが危険だと考える人がいる理由についても検証します。
モンスターフォグと紙巻きタバコの健康被害の度合いを比較
現在、紙巻きタバコを吸っていて電子タバコへの移行を考えている人の多くは「電子タバコの方が紙巻きタバコよりも健康被害が少ない」という理由で移行を考えているのではないでしょうか。
あるいは今モンスターフォグを吸っている人でも、モンスターフォグと紙巻きタバコの健康被害の度合いが同じなら、紙巻きタバコに戻したいと思っているかもしれません。
そこで、紙巻きタバコと比較しながらモンスターフォグの安全性について確認していきます。
ニコチンはタバコが葉を虫に食べられないよう作った毒
タバコに含まれている成分で、人体への害がよく知られているのがニコチンです。もともとニコチンは、タバコという植物が葉っぱなどを昆虫に食べられないように作り出した毒物です。
ニコチンは昆虫だけでなく人体にも有害で強い神経毒性があり、血管を収縮させ血圧を上昇させる働きがあります。赤ちゃんや幼児が誤ってタバコを飲み込むと、命を落とすおそれがあるくらいタバコの葉は有害です。
またニコチンは、幸福感や気分の高揚を感じさせるドーパミンやβ-エンドルフィンを脳内で生成させるため、使用者に快楽も与えます。このタバコによる多幸感は、喫煙者をタバコの依存症にしてしまいます。
実際、喫煙者の約70%程度はニコチン依存症にかかっているとされています。ニコチンの依存性は非常に強く麻薬と同じかそれ以上の依存性を持っています。
なお、タバコというとガンを思い浮かべる人が多いと思いますが、ニコチン単体では発がん性はありません。
モンスターフォグはニコチンフリー
タバコの成分の中で、健康被害が確認されているニコチンですが、モンスターフォグにはニコチンがまったく含まれていません。そのため、モンスターフォグを吸っても、血管や神経への害を受けることはありません。
また、ニコチンによる依存症も発生しませんので、モンスターフォグを吸うのを辞められないという事態も起こりません。モンスターフォグは依存症の心配無しに、安心して吸うことができます。
紙巻きタバコからモンスターフォグに切り替えられれば、ニコチン依存症によって、喫煙回数が増えるということもなくなります。そのため、喫煙費用の節約効果も期待できます。
ただしモンスターフォグはニコチンフリーですから、重度のニコチン依存症の人は吸っても満足できない可能性があります。そういう方は、紙巻きタバコと併用して、徐々にモンスターフォグの使用比率を上げるといった対策が求められるでしょう。
タバコのタールには無数の危険な成分が含まれている
今のタバコには、ニコチンの量と共にタールの量も記載されています。たとえばメビウスなら、ニコチン0.8mg、タール10mgというようにです。
このタールは、タバコの煙から一酸化炭素とガス状成分を除いた物のことを言います。タバコの煙を冷やした時にできる茶色いベタベタした液体であり、一般にヤニと言われています。
タールという成分があるのではなく、タバコに含まれている成分の総称がタールですから、厳密に言えばニコチンもタールの一部となります。
タールには約70種類の発がん性物質を始めとして、健康被害をもたらす多くの危険な化学物質が含まれています。
また、タールは人体に害があるだけでなく、喫煙者の歯を黄色く染めてしまったり、部屋の壁紙などを黄ばませてしまったり、強い臭いをもたらしたりします。この、周囲に付着するタールとヤニ臭さが、タバコを吸わない人に嫌われる原因です。
モンスターフォグはタールフリー
モンスターフォグのフレーバーカートリッジに含まれている成分はプロピレングリコール・植物性グリセリン・香料の3種類のみです。ですから、タールに相当する成分は一切入っていません。
タールが入っていないのですから、モンスターフォグを吸ったせいでガンになる危険性は無いと考えられます。
また、モンスターフォグの蒸気によって部屋や家具が汚れたり、ヤニ臭さが広がったりすることもありません。
ただし香料は含まれていますから、周りの人が匂いによって不快に感じる可能性はあります。とはいえ、タールの臭いのように長く残ったりはしませんので、周囲への影響は軽微です。
プロピレングリコールは食品や医薬品にも使われている
プロピレングリコールは、アルコールの1種(2価アルコール)です。無色無臭で水に溶け、香料や樹脂などの有機化合物を溶かす性質を持っています。
プロピレングリコールはその便利な特性に加え、毒性が低く人体にほぼ無害のため、食品や医薬品・化粧品など、さまざまな物に使われています。
このようにプロピレングリコールは、食品や医薬品に使われるほど危険性の低い成分ですので、モンスターフォグで蒸気として吸引しても、安全性が高いと考えられます。
グリセリンは甘味料として使われている
植物性グリセリンも、アルコールの1種(3価アルコール)です。グリセリンは、多くの植物や動物に含まれている成分で、人間の体内にも存在しています。
グリセリンには甘味があるため甘味料として、他には保存料や増粘安定剤として食べ物に添加されたり、高い吸湿性があることから保湿剤として医薬品や化粧品に使われることもあります。
グリセリンも、多くの食品や医薬品に利用されている安全性が高いと認められている成分です。ですから、植物性グリセリンを吸引することによって健康被害が起こる可能性は低い、と考えられます。
紙巻きタバコは喫煙時に一酸化炭素が発生する
物を燃やすと二酸化炭素が発生しますが、酸素が不足している状態で燃焼すると一酸化炭素が発生します。タバコの煙にも、3%程度の一酸化炭素が含まれているとされています。
人間の血管内ではヘモグロビンが酸素と結合して全身に酸素を供給しているのですが、一酸化炭素は酸素より200倍以上もヘモグロビンと結合しやすいという性質を持っています。
喫煙によって一酸化炭素を吸い込むと、ヘモグロビンは一酸化炭素と優先的に結合してしまいます。そのため、酸素が体に行き渡らなくなり、酸欠状態に陥いる結果となります。
この酸欠状態は、血管の動脈硬化にもつながるとされているため脳梗塞や心筋梗塞などの原因になる危険性があります。
モンスターフォグは燃焼ではなく加熱のため一酸化炭素が出ない
基本的にタバコは火を付け燃やすことで喫煙するため、紙巻きタバコは一酸化炭素が発生してしまいます。
しかしモンスターフォグの場合はフレーバーカートリッジを加熱して温めるだけで、燃焼させることがないため一酸化炭素も発生しません。
モンスターフォグなら一酸化炭素を吸わずに済みますので、酸欠状態で息切れをしたりする心配がありません。
モンスターフォグにはタバコの3大健康被害成分がない
紙巻きタバコに含まれている3つの有害な成分であるニコチン・タール・一酸化炭素のすべてが、モンスターフォグには含まれていません。
そのためモンスターフォグはニコチン依存症・ガン・脳梗塞といった病気の原因にならず、紙巻きタバコと比べて安全性が高いと考えられます。
またモンスターフォグには、ニコチンやタールの代わりに有害な物質が入っているわけでもありません。フレーバーカートリッジ内のリキッドに使われているのはプロピレングリコール・植物性グリセリン・香料といった、食品添加物としても使われている安全性が認められている成分だけです。
これらのことから、モンスターフォグは紙巻きタバコより、はるかに危険性が少ないと推定できます。
モンスターフォグに一切の害がないとまでは言えない
モンスターフォグには、紙巻きタバコのように健康被害を与える成分が入っておらず、安全性の高い原料しか使われていません。
しかし、だからといってモンスターフォグが絶対に人体に害を及ぼさないとまでは断言できません。なぜなら、モンスターフォグに限らず、電子タバコは広く普及してからたいした年数が経っていないからです。
電子タバコを長期間吸った時にどうなるか、というデータがまだ集まっていないため、電子タバコによってなんらかの健康被害が出る可能性までは否定できません。
たとえば、もしかしたら、熱した蒸気を吸い込むという事自体が、人体になんらかの悪影響をもたらすという可能性もあるかもしれません。
しかし使われている成分から、紙巻きタバコよりもモンスターフォグの方が害が大きいという可能性は極めて低い、と考えられます。
そのため、健康のことを気にするなら紙巻きタバコからモンスターフォグに切り替えた方が安心です。実際に、イギリス政府などは電子タバコの方が紙巻きタバコよりも安全だとして、切り替えを推奨しています。
モンスターフォグは安全性の高い電子タバコ
ここまで見ていただいた通り、モンスターフォグには従来のタバコに含まれるような発がん性物質や依存性物質が一切含まれていないため、安心してタバコの代わりやリフレッシュ目的で使用していただけます。
とはいえ電子タバコが普及してから時間が経っていない事もあり、長期的な視点での健康被害においてはまだ不明な事も多いのですが、成分自体は身近な食品や化粧品などに使用されているものなので、害の心配はないと判断できるでしょう。
健康に気を付けていくために紙巻きタバコの禁煙を始めたいのであれば、煙の量も多く満足できるモンスターフォグを使ってみる事をおすすめします。
モンスターフォグに害があると噂される原因とは?
使われている成分だけで考えると、モンスターフォグは安全性の高いタバコ類似品のはずですが、害があるという噂も出ています。
こうした噂が出る理由として、考えられる要因は以下の5つです。
- 宣伝が大げさだから
- ネットでしか買えないから
- 海外の電子タバコと混同された
- 使用法を間違えたから
- 代替カートリッジを使っている
では、モンスターフォグに害があると噂された原因について、詳しく見ていきましょう。
モンスターフォグの宣伝が胡散臭さを感じさせている
モンスターフォグの宣伝では、「吸うと飛ぶ」などと言われています。飛ぶというのは美味しいという意味であって、怪しげな意味は持っていません。
しかしこの宣伝を見た人が、モンスターフォグを麻薬や脱法ハーブのようなものだと勘違いしてしまう危険性はあります。こうして、宣伝を見て勘違いをしてしまった人が、誤って「モンスターフォグに害がある」という無責任な噂を流している可能性があります。
ネット専売のものを疑う人もいる
電子タバコの人気の高まりと共に、実店舗での販売も増えてきました。全国のコンビニでも一部の電子タバコが販売されています。
しかし現在のところ、モンスターフォグはネットだけでしか購入できません。ネット専売だと実物を見てから買うことができませんし、ネットショップでしか買えないものは怪しいと考えている人もいます。
実際にネット専売の商品で問題があったケースもいくつかありますので、ネット専売の製品を怪しむ人が疑い深すぎるとも言い切れません。
こうした背景もあり、モンスターフォグが怪しい商品だと勘違いされてしまった可能性があります。
海外の電子タバコと混同された
モンスターフォグには、ニコチンもタールも入っていません。しかしすべての電子タバコがニコチンフリー、タールフリーだというわけではありません。
電子タバコのフレーバーカートリッジはニコチンやタールを入れることが可能で、実際にニコチンやタールが入っていたほうが喫煙者が気に入る可能性が高いため、ニコチン・タール入りのカートリッジも販売されています。
当然のことながら、ニコチンやタールの入ったフレーバーカートリッジを使えば健康被害が起こる可能性が高まります。
あくまで、モンスターフォグには害となる成分が入っていないから安全性が高いだけで、有害な成分が入っているカートリッジは紙巻きタバコとなんら変わりません。
日本では、ニコチンやタールが入ったフレーバーカートリッジを販売することが禁止されていますので、こういったカートリッジは海外製ということになります。そうした海外製カートリッジを使った電子タバコと、モンスターフォグが混同されて悪い噂が生まれた可能性があります。
モンスターフォグの使用法が間違っている
モンスターフォグの使い方は、そう難しいものではありません。しかし間違った使い方をしてしまう人もいるでしょう。使い方を間違えると、なんらかの問題が発生する危険性はあります。
使い方を間違えた結果、モンスターフォグはすぐ壊れる、害になる、といった口コミをした人がいるかもしれません。
正規のカートリッジを使っていない
電子タバコでは、メーカーが関与していない代替カートリッジが販売されていることがあります。代替カートリッジは正規のフレーバーカートリッジよりも安く売っていますが、中身にどんな成分が使われているかの保証が全くありません。
使った人の満足感を高めるため、ニコチンやタールがこっそり入れられている危険性すらあります。実際に国民生活センターの調査で、電子タバコのフレーバーカートリッジからニコチンが検出されたケースがありました。
ニコチンフリーと書かれていたフレーバーカートリッジから違法なニコチンが検出されたのですが、これらはすべて中国製だったとのことです。こういったカートリッジを使ってしまった場合、健康被害が出てもおかしくありません。
公式サイト以外のネットショップで注文すると、意図せず代替カートリッジを買ってしまうこともあります。そうした違法な代替カートリッジを使った人が、健康被害を訴えた可能性があります。
モンスターフォグに害はある?身体への健康被害や安全性を解説まとめ
- モンスターフォグにはニコチンもタールも入っていない
- モンスターフォグは燃焼させないため、一酸化炭素も発生しない
- モンスターフォグの成分は食品添加物としても使われているプロピレングリコール、植物性グリセリン、香料のみ
今回はモンスターフォグに害があるのか?健康被害の有無や安全性について調査し解説しました。
タバコの成分で健康被害を起こすのはニコチン・タール・一酸化炭素の3つが主なものです。しかしこれらの成分は、モンスターフォグには含まれていません。
モンスターフォグに含まれている成分はプロピレングリコール・植物性グリセリン・香料の3種類のみで、これらは食品添加物としても利用されているほど安全性の高い物質です。
モンスターフォグには害となる成分が含まれていないため、健康被害を及ぼす可能性は低いと考えられます。
そのため、モンスターフォグの害についての口コミは、なんらかの勘違いが原因だと推定できます。