結論から言うと、glo(グロー)のニコチン量についてはBAT社が「0.46mg」と公式発表・タールについては「発生しない」としていますが、近年の調査結果ではグローのタール量は4.8mg含まれていると言われています。
また、BAT社はグローシリーズのニコチン・タール量について「デバイスや銘柄によって異なる」とも発表しているため、グローシリーズ全てのニコチン量が「0.46mg」でないことは明確です。
そこで本記事では、グロー全5種類のデバイスと銘柄のニコチン・タール量について以下3つのポイントに重点をおいて詳しく解説していきます。
- ニコチン・タールが最も放出されるデバイス
- ニコチン・タール量が最も含まれているスティックの銘柄
- 他社加熱式タバコとのニコチン・タール量の比較
上記ポイントを簡単にまとめると…
- 総合的に見ると「グローハイパーX2」「グローハイパープラス」が最も放出される
- 紙巻きタバコでも吸いごたえがある「ラッキーストライク」が最も多い
- ニコチン量は「アイコス」が最も多く次いで「プルームX」「グロー」が最も少ない
この記事を最後まで読むと、自分が使用しているデバイスや銘柄のニコチン・タール量が分かり、これから購入を考えている方は購入時の参考にもなると思うので是非最後まで読んでみてください。
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glo(グロー)のニコチン・タール量が何ミリか解説!
冒頭でもお伝えした通り、glo(グロー)シリーズのニコチン量はBAT社が「0.46mg」含まれていると公式発表しており、紙巻きタバコで例えるとタール量が約8mg含まれている銘柄と同程度であることが分かりました。
しかし補足として「デバイスや銘柄によって異なる」とも発表しているため、本項ではグローシリーズの各加熱温度の違いやどの銘柄がニコチンを多く含んでいるのかについて徹底解説していきます。
たばこのタールについて:
たばこのタールは、たばこを燃焼したことから生じる残留物です。gloTM(グロー)では、たばこは加熱されますが燃焼はしないので、たばこのタールは発生しません。
ニコチンについて:
ニコチン量は加熱方式や銘柄により異なるため非公表とさせていただいております。出典:glo
紙巻きタバコとは異なりニコチン・タール量が不透明な加熱式タバコですが、不透明な理由としては各個人の吸い方や吸う回数によってベイパー中に含まれる量が異なるためと考えられるでしょう。
グローのニコチン・タール量はデバイスや銘柄によって異なる
結論から言うと、グローのニコチン・タール量についてはBAT社が「ニコチン量=0.46mg」「タールは発生しない」としていますが、詳細は「デバイスや銘柄によって異なる」と発表しています。
なお「ニコチン量=0.46mg」はグロープロシリーズ専用のタバコスティック「ケント・ネオスティック・ブライト・タバコ」のニコチン量であり、グローハイパーシリーズの銘柄は0.46mg以上と言われています。
また、タール量についてはBAT社は「発生しない」と公式発表していますが、MFDS(韓国食品医薬品安全省)が2018年に調査した結果では「4.8mg」含まれているとし、他社加熱式タバコのアイコスに関しては9.3mg含まれていると発表していました。
韓国の食品医薬品安全処は7日、加熱式たばこ3製品の有害成分を分析した結果、世界保健機関(WHO)の専門組織である国際がん研究機関(IARC)が人に対し「発がん性がある物質」とする六つの成分が検出されたと発表した。
出典:聯合ニュース
MFDS(韓国食品医薬品安全省)の調査結果
デバイス | ニコチン量(平均) | タール量(平均) |
---|---|---|
グロー | 0.1mg | 4.8mg |
アイコス | 0.5mg | 9.3mg |
ニコチン・タールの有害成分がより放出されやすいデバイスは「グローハイパーX2」
ニコチン・タール量の放出量は、デバイスの加熱温度も関係はしますが最も影響を受けるのは専用タバコスティックのタバコ葉の量であり、総合的に見た結論としては「グローハイパーX2」「グローハイパープラス」が最も有害成分を放出しやすいデバイスとなります。
グローハイパーX2を愛用している方の中には「グロープロの方が加熱温度が高いのになぜ?」と思う方もいるとは思いますが、グローハイパーシリーズとグロープロシリーズとでは専用タバコスティックの太さが異なることが大きな要因です。
グロープロシリーズ専用のタバコスティックは細くタバコ葉の量が少ないのに対し、グローハイパーシリーズ専用のタバコスティックは太くタバコ葉がより多く詰まっているため、加熱温度が高いプロシリーズよりも放出されやすいと言えます。
加熱式タバコ「glo」シリーズの加熱温度
デバイス | 加熱温度 (通常モード/ブーストモード) |
|
---|---|---|
グローハイパーX2 (太いスティック) |
250℃ | 270℃ |
グローハイパープラス (太いスティック) |
260℃ | 270℃ |
グローハイパー (太いスティック) |
250℃ | 260℃ |
グロープロスリム (細いスティック) |
250℃ | 280℃ |
グロープロ (細いスティック) |
250℃ | 280℃ |
ニコチン・タール量が一番多く含まれている銘柄は「ラッキーストライク」
前項にてニコチン・タール量が最も多く放出される「デバイス」が分かったところで、次に気になるのがニコチン・タール量が最も多く含まれている「銘柄」だと思います。
結論から言うと、グローシリーズ専用タバコスティックでニコチン・タールが最も多く含まれている銘柄は「ラッキーストライク」であり、正確な含有量は不明ですが確実に「0.46mg」より多いと言えます。
以下の表は上から順にBAT社が公表している「吸いごたえの満足度」順に並べたものですが、吸いごたえがあるということは「ニコチン・タール量が多い」と結論づけることができます。
「glo」ニコチン量が多く含まれている銘柄ランキング
順位 | (デバイスシリーズ)銘柄 | スティックの太さ | ニコチン量 |
---|---|---|---|
1位 | (グローハイパー専用)ラッキーストライク | 太い | 0.46mg以上 |
2位 | (グローハイパー専用)クール | 太い | 0.46mg以上 |
3位 | (グローハイパー専用)ネオ | 太い | 0.46mg以上 |
4位 | (グローハイパー専用)ケント | 太い | 0.46mg以上 |
5位 | (グロープロ専用)ネオ | 細い | 0.46mg以上 |
6位 | (グロープロ専用)ケント | 細い | 0.46mg |
※BTA社公表の「ニコチン量=0.46mg」は、最も吸いごたえが軽いとされる第6位グロープロシリーズ専用スティックの「ケント・ネオスティック・ブライト・タバコ」です。
glo(グロー)と他社加熱式タバコとのニコチン・タール量を比較
glo(グロー)シリーズの中で最も吸いごたえがありニコチン・タール量が多いとされるデバイス・銘柄が分かったところで、ここでは他社加熱式タバコとのニコチン・タール量の比較結果をご紹介します。
ただし、BAT社が公表しているニコチン量はデバイスや銘柄が多くある中でも最も少ないとされるニコチン量であることから、今回の比較結果は参考程度に見てください。
しかし独自調査した結果では吸いごたえの満足度で言うと、プルームXとグローハイパーシリーズ専用銘柄「ラッキーストライク」は同程度のように感じたため0.9mgほど含まれている可能性は十分にあると考えられます。
グローとアイコスのニコチン・タール量の違い
グローとアイコスのニコチン・タール量 | |||
---|---|---|---|
デバイス | 加熱温度 | 推定 ニコチン量 |
推定 タール量 |
グロー | 約280℃ | 0.46mg | 約4.6mg |
アイコス | 約350℃ | 約1.1mg | 約9.3mg |
※タール量はMFDS(韓国食品医薬品安全省)の調査結果を表記しています。
グローとアイコスを比較した場合のニコチン・タール量については、アイコスの方が倍以上含まれていることが分かりますが、原因としてはタバコ葉の量と加熱方式・加熱温度が大きく関係していると考えられるでしょう。
タバコ葉の量に関してはアイコスのタバコスティックは直径が7mmなのに対し、グローのニコチン量0.46mgのタバコスティックは直径が5mmと一般的な加熱式タバコや紙巻きタバコよりも細い形状のスティックなため、タバコ葉が少ないと言えます。
また加熱方式では、アイコスはタバコスティック内に金属プレートが入っており内側からタバコ葉が直接加熱されるのに対し、グローはタバコスティックの外側から巻紙を介してタバコ葉が加熱されます。
グローとプルームXのニコチン・タール量の違い
グローとプルームXのニコチン・タール量 | |||
---|---|---|---|
デバイス | 加熱温度 | 推定 ニコチン量 |
推定 タール量 |
グロー | 約280℃ | 0.46mg | 約4.6mg |
プルームX | 約295℃ | 約0.9mg | (MFDS未調査) |
※タール量はMFDS(韓国食品医薬品安全省)の調査結果を表記しています。
グローとプルームXのニコチン・タール量を比較した場合、ニコチン量に関しては倍近い差があること分かりますが、まずプルームXとグローとではタバコスティックの直径に2mmほどの差があります。
また、加熱方式は両者共にタバコスティックの外側から巻紙を介してタバコ葉が加熱されており加熱温度も似ているものの、プルームXは1回吸うごとにニコチンが0.1mg含まれているため吸う回数が少なければグローと同等の数値にもなります。
しかし、今回の調査でグローハイパーX2(ラッキーストライク)とプルームXとを吸い比べてみましたが、グローハイパーX2の方が吸いごたえを感じたため上記数値はあくまでも参考程度に留めておいてください。
glo(グロー)と紙巻きタバコとのニコチン・タール量を比較
グローと紙巻きタバコのニコチン・タール量 | |||
---|---|---|---|
タバコの種類 | ニコチン量 | タール量 | |
加熱式タバコグロープロ専用 「ケント・ネオスティック・ブライト・タバコ」 |
0.46mg | 約4.6mg | |
紙巻きタバコ「ケント・6・100・ボックス」 | 0.6mg | 6mg |
※グローのタール量はMFDS(韓国食品医薬品安全省)の調査結果を表記しています。
結論から言うと、glo(グロー)と紙巻きタバコのニコチン・タール量は同程度であり大差はありません。理由としては加熱式タバコのタバコスティックにもタバコ葉が使われているためです。
そのため、ニコチンによるタバコへの依存性は紙巻きタバコから加熱式タバコへ移行したとしても変わらないと考えられますが、ニコチン以外の有害性物質の含有量では両者に大きな差があります。
紙巻きタバコとグローとを有害性物質の含有量で比較した場合、グローは紙巻きタバコに比べて有害性物質量が約90~95%も削減しているとBAT社が発表しています。
gloは紙巻きタバコに比べて、約90~95%の有害性物質を削減しています。
出典:glo
ニコチンがもたらすタバコへの依存性はどちらも同じ
ニコチンによるタバコスティックへの依存度は加熱式タバコのタバコスティックにも紙巻きタバコ同程度のニコチンやタールが含まれている影響により、たとえ加熱式タバコに移行したとしても変化はありません。
むしろ、吸いごたえが紙巻きタバコに比べて少ないからと紙巻きタバコ以上に本数が増えてしまっている方はタバコへの依存性が増している可能性が非常に高いので特に注意が必要となります。
また、BTA社はグローを使用するにあたりタールは発生しませんと公表していますが、そもそもタールとは「目には見えない細かな粒子の総称」であり、BAT社の研究結果にはタールに部類される有害性物質が含まれていることが分かっています。
たばこの煙には、不完全燃焼によって発生する燃焼副生成物が多数含まれており、一酸化炭素やガス状成分をのぞいた粒子状の成分の総体を、タール(たばこのヤニ)と称しています。このタールにはニコチンをはじめとする有害物質や発がん性物質が数多く含まれていますが、タールに含まれる発がん性物質の代表的なものにはベンゾ[a]ピレン・芳香族アミン類・たばこ特異的ニトロソアミン類などがあり、他にもがんを引き起こす可能性のある物質が約70種類含まれています。
加熱式たばこでは、たばこ葉を加工する際に添加された溶媒由来の液滴粒子が、タールに含まれることになります。しかしながら、いわゆるヤニのようなものの発生は、紙巻たばこと比較すると少なくなっています。
その一方で、加熱式たばこの互換機(互換デバイス)の中には、加熱温度が高く、紙巻たばこと同じように、ヤニのような黒色や茶色のタールを発生させるものもあり、注意が必要です。出典:e-ヘルスネット
両者の違いはベイパーまたは煙に含まれる有害性物質の量
「ニコチン量は紙巻きタバコも加熱式タバコも同程度、タール量も紙巻きタバコと加熱式タバコ同程度…?どういうこと?」と不思議に思っている方のために、いったい何が「約90~95%」削減されているのかを解説します。
まず、タールはタバコ葉が燃焼によって燃えることによって発生する燃焼副生成物であり、その中には体に有害な物質が約200種類・発がん性物質は約70種類含まれているため、紙巻きタバコは発がんリスクが高いと言われています。
しかし、加熱式タバコは「タバコ葉を加熱し蒸気を発生させる=タバコ葉を直接燃やさない」ことで有害性物質が低減し、最終的にはニコチン以外の有害性物質が削減されたことが証明されたためBAT社は「約90~95%削減した」と言えるのでしょう。
「The Journal of Internal and Emergency Medicine」において本
日発表された最新の研究結果では、 紙巻たばこから BAT の主力の加熱式たばこ製品である gloTM に完全に切り替えることにより、紙巻たばこの喫煙を継続した場合に比べて、特定の有害性物質への曝露およびいくつかの喫煙関連疾患に関連した有害可能性指標の大幅な低減の可能性を示す、初の実環境データに基づくエビデンスが示されました。出典:BAT
glo(グロー)でもコンビニで買えるニコチンなしスティックは吸える?
本記事では、健康被害に関わるニコチン・タール量について解説してきましたが、この記事を読んでいる方の中には健康被害を懸念してニコチンなしスティックに切り替えたいと思った方もいるのではないでしょうか。
結論を言うと、コンビニで買えるニコチンなしスティック「ニコレス」「コバト」「ニコノン」「エコゼロ」をglo(グロー)で吸うことはできますがおすすめはできません。
となると、グローシリーズ専用のニコチンなしスティックが現在販売されているのかどうか気になると思うので次項で解説していきます。
グロー専用のニコチンなしスティックは存在しない
残念ながら、グローシリーズ専用のニコチンなしスティックは未だかつて1度も販売されたことがなく、存在していません。
そのため、もしグローを使用しながら健康被害を考慮するのであれば「グロープロシリーズ」を用いグロープロシリーズ専用銘柄の「ケント」をブーストモードを使用せず通常モードで使用することをおすすめします。
しかしそれでも「まずはニコチンなしスティックがグローで吸えるかどうか知りたい」「吸えるのならニコチンなしを吸いたい」という方のために独自調査した結果を以下でお伝えしていきます。
ニコチンなしスティックはグローハイパーシリーズで吸える
結論から言うと、グロープロシリーズはタバコスティックの挿入口が狭くニコチンなしを吸うことはできませんが、グローハイパーシリーズであればニコチンなしスティックを挿し込み吸うことができます。
また、加熱もグローハイパーシリーズ専用のタバコスティックを差し込んだときと同様にできるものの、肝心の味についてはやはり本来のニコチンなしの味は再現されずメンソール感は薄くなります。
味が再現されない原因として考えられることは、ニコチンなしのタバコスティックの長さがグローハイパー専用のタバコスティックと比較すると短く、加熱不足があったと考えられるでしょう。
グローハイパーシリーズでニコチンなしスティックを吸うことはおすすめしない
ニコチンなしスティックはグローハイパーシリーズであれば吸うことはできますが、結論としてはグローのデバイスでニコチンなしスティックを吸うことはおすすめしません。
理由としては、ニコチンなしスティックとグローハイパー専用のスティックとでは長さが大きく異なるため、本来加熱されるはずの部分に空洞ができることで加熱不足や空焚きが懸念されるからです。
また、グローシリーズ非対象のタバコスティックを吸い続けたことよってグロー本体が故障した場合には保証の対象外にもなってしまうので、どうしてもニコチンなしを吸いたい方は対象のデバイスを購入することをおすすめします。
glo(グロー)のニコチン・タール量に関するQ&Aコーナー
ここまでglo(グロー)のニコチン・タール量やニコチンによるタバコへの依存する可能性などについて解説してきましたがいかがでしたか?
ここでは最後に、メンジムに寄せられたグローのニコチン・タール量にまつわる質問の中でも、より多くいただいた質問内容をQ&A形式にしてご紹介していきます。
今回は、これから加熱式デビューを考えている方からの「加熱式タバコを選ぶにあたりどれが〇〇か」という質問が多く見受けられたので、同じように迷っている方は是非参考にしてみてください。
加熱式タバコの中でもグローが一番体に悪いって噂は本当?
結論から言うと、どの加熱式タバコのデバイスを使用したとしてもタバコスティックにタバコ葉が使用されている限り体には害であり、一概に「どれが一番悪い!」というものはありません。
ただし、体への害やリスクを少しでも軽減することを考えるのであれば「高温加熱式デバイス」はニコチンやタールがより多く放出されるため、避けたほうが良いでしょう。
また、高温加熱式デバイスのどれかで選びかねている場合には「グロー」「アイコス」「プルームX」共にニコチン含有量は同程度なため、デザイン性・コスパ・デバイスの吸える回数や時間などで選ぶと良いでしょう。
グロー・アイコス・プルームXではどれが一番匂う?
匂いの感じ方には個人差があるため「〇〇が一番匂います!」との断言はできませんが、独自の調査ではアイコスとグローは匂い残りが強いと感じ、プルームXは吸っている本人が独特な匂いを感じる程度で匂い残りは軽減されていると言えます。
匂いに関しては吸っている本人では分かりづらいため判断が難しいとは思いますが、タバコ葉が使われている以上紙巻きタバコほど酷くはないものの、匂い残りはどれもあります。
ただし、吸いごたえより匂い残りや周りへの配慮を優先して加熱式デバイスを選ぶのであれば、タバコ葉の加熱時の温度が低い中温加熱式デバイスや低温加熱式デバイスを選ぶと良いでしょう。
glo(グロー)のニコチン・タール量や他社加熱式タバコとの比較まとめ
本記事では、glo(グロー)のニコチン・タール量や他社加熱式デバイスとの比較結果などをご紹介してきましたが、参考になりましたか?
加熱式タバコの販売当初はタールが発生しない・副流煙が出ないデバイスとして話題になりましたが、近年研究や調査が進むにつれタールは発生しており受動喫煙にも該当することが分かってきました。
加熱式タバコは紙巻きタバコに比べると匂いや煙は十分に抑えられてはいますが、受動喫煙には該当するので加熱式タバコを楽しむ際には可能な限り喫煙マナーを守って楽しみましょう!